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Yoshikiの日記

自分の思考や主張を棚卸しするブログ

聞いたのと実際の条件が違っていた求人の話

仕事

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少し前の話ですが。

僕は東京で派遣の仕事を転々としていましたが、その中でとある配達系の寮つきアルバイト求人に応募しました。

面接の前に電話で話しをしたのですが、その時には

・寮は綺麗な6畳1R+寮費は全て無料
・営業はせずに配達のみでOK
・全額日払いOK

という内容の待遇だと聞いていました。当時は(今もだけど)日銭に困っていたので、家賃もかからず、日払いもしてもらえるという事でウキウキしながら行きました。

しかし、先方の事務所で行った面接で聞かされた内容は、

・寮はエアコンなし4畳半+寮費も水道光熱費もバッチリ取られる
・配達のみ希望と伝えると「他の人に負担がいくから困る」と言われる
・全額日払いではなく、食事代として2000円貸すだけ。しかも毎日ではない

というものでした。実際に自分が入る部屋も見ましたが、床は体育館のようだし、壁はヤニで真っ黄色。築40年以上経過していて、リフォームなどは全くしていないからこの状態だという話でした。

そこで面と向かって「やっぱり辞めます」と言えないチキンな僕は、その場では取り繕って作り笑顔でいましたが、早くも「1日も早く脱出しよう」と考えていました。

実際の仕事内容は、まあまあキツイ程度でした。が、最初の条件が違いすぎていたことに納得がいかなかった僕は、数日働いた日の夜に「夜逃げ」を決意しました。

他のメンバーが寝静まった、深夜0時。僕はひっそりと作戦を決行しました。

僕の部屋は寮の3階にあり、そこから自分の荷物(大きなカバン2個分)を持ってゆっくりゆっくりと階段を降ります。深夜にこれだけの荷物を持っている状態で見つかったら、言い訳はできません。エレベーターもないので、階段を使うしかなかったのです。

ゆっくり階段を降りて、1階に到着しました。出口まであと少しですが、玄関付近には所長の部屋があります。寝ているのか起きているのかは不明ですが、ここで所長が出てきたら一貫の終わり。

階段を降りてきた時よりもゆっくりと、事務所の出入り口(引き戸)を開けます。ガラガラと音がして焦りますが、所長は出てきません。そして人ひとり分が通れるぐらいまで引き戸を開けた僕は、まさに脱兎の如くそこから飛び出しました。

そしてダッシュ!ダッシュ!!ダッシュ!!!大きなカバンを2つ持っているため走るのは大変でしたが、とりあえずここから離れようと思いながら、駅に向かって猛ダッシュをかましていました。

深夜0時をまわっていましたが、幸いにもまだ終電は残っていました。僕はそれに飛び乗り、とりあえずここを離れないと!と思いながら新宿まで逃げました。

翌日、もちろん会社から着信はありました。が、その件数はたったの2件。もっとガンガンかかってくると思っていたので、少し拍子抜けしました。

その後ネットで調べたり、知り合いから聞いた話になりますが、その会社は人の入れ替わりが非常に激しい会社で、夜逃げだのなんだのというのは日常茶飯事だという事でした。だから「またか」と着信も少なかったのかもしれません。

夜逃げをかましたのは、後にも先にもこの一度。スリルはありましたが心臓に悪いですね。また、嘘の求人を書く方もどうかと思いますが、理由はどうあれ先方に迷惑がかかるのは確かなので、もうやらないようにしようと思いました。

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