日本の漫画システムの何が優れているかというと、基本的に漫画家と編集者がマンツーマンで作品作りに携わっていること。
他の国では見られないそうです。
このコラムでいくら良いことを書いても、総論的には正しいのですが、実際には、ひとりひとりに対して微調整してやっていく必要があります。
この微調整は、担当者としてやる以外に適切な方法はありません。
漫画家ひとりにひとりの担当編集者が付くと言うのは、すっごく贅沢なシステなのです。
手間も掛かるし、時間も掛かるし、コストも掛かる。
それでも、結果が出ているからこそ、このシステムは続いているのだと思います。
ひどい編集者が付いた結果、作品がボロボロになったり、作者がボロボロになったという例が語られますが、うまく行った例は、あまり語られません。
うまく行って当然、だからでしょうか?
頭の切れる編集者が取り仕切って、ヒットに結び付く例は、いくらでもあります。
(もちろん、逆もあると思いますが)
長い間、編集者黒子(くろこ)説が業界を席巻してきた結果、編集者の重みが無くなってしまいました。
けっこう良い働きをしているにも関わらず…。
担当している作家や作品を良くしようと、イチバン心を砕いているのは、担当者。
当たる企画は何かを考え、情報を収集し、社内のキーマンを動かし、有利に事を運ぼうというと、日夜ロビー活動をしているのも担当者。
見えないところで、色々やっているのです(「重版出来!」参照)。
たぶん作家側からは見えませんが…。
担当者の働きかけは、社内にとどまらず、書店や、テレビ局、ウェブサイトにも及び、考えられるところは、みんな当たる感じです。
こんなに自分のために動いてくれる担当者がいれば、安心して自分の作品を任せられるのではないでしょうか?
いまのところ、すべての編集者のプロフィールは明らかになっていませんが、いずれオープンになってくると思います。
この流れは時代の要請だと思います。
会社や雑誌、サイトだけで選ぶ時代から一歩突っ込んで、担当編集者を選ぶ日が来ると思います。
編集者指名制時代の到来?
デザイナーは、基本的に指名でお仕事してますから。
そんなに新しいシステムではありませんね。
フリーランスの編集者も、今よりも増えるでしょう。
時代は変わりますよ。