休戦ラインから200キロ離れている大田の上空からも平壌にある北朝鮮の主要施設を精密攻撃できる、ドイツ製の「タウルス」長距離空対地ミサイルが、今年の年末から段階的に韓国軍へ導入・実戦配備される。戦闘機に搭載するタウルス・ミサイルは最大射程が500キロ、休戦ライン付近からも北朝鮮のほとんどの地域を攻撃することができ、地下施設の破壊にも効果的な兵器だ。
韓国軍の消息筋は9日「ドイツ製のタウルス・ミサイルに米軍用のGPS(衛星利用測位システム)装置を取り付ける問題が解決したことに伴い、数十発の同ミサイルを今年の年末にまでに導入・配備する。来年には、さらにおよそ100発が配備されるだろう」と語った。
タウルス・ミサイルは長さ5.1メートル、弾頭重量480キロで、北朝鮮の防空網を避け、およそ40メートルという低空を飛行できる。貫通能力は米国製の空対地ミサイルに比べ2倍以上も優れており、3重の航法システムを備え、北朝鮮のGPS妨害に遭っても目標を正確に攻撃できる。