恒星の温度によるハビタブルゾーン、地球サイズの惑星候補、すでに確認された惑星を示した図
ついに「宇宙人」に会えるかも…
2009年の打ち上げ以来、幾度のトラブルを乗りこえ、わたしたちに貴重な情報を届けてくれたケプラー宇宙望遠鏡。研究者たちはケプラーによって発見された惑星を分析し、もっとも地球に似ている20の惑星のリストを作成しました。
これまでケプラーが発見してきた太陽系外惑星は4,000個を超えます。研究ではそのなかでハビタブルゾーン(液体の水が存在できるとされる領域)に位置するとされる216個をピックアップ。そこから地球と同じように岩石でできており、厳しい条件で見積もっても生命が存在できる惑星20個をリスト化しています。2014年に発見が報告されたケプラー186fはその中のひとつです。
もちろん他の惑星と比べて地球に似ている可能性が高いとはいえ、そこで人間が暮らせるとはかぎりません。サンフランシスコ州立大学の研究者であるStephen Kaneは、次のように語りました。
30億年前の地球を考えてみると、そもそも酸素がないので人類は生きていけません。(これら20の惑星に)人類が気軽にいってヘルメットを脱ぐことはできません。しかし、なにかしらの生命が存在する可能性を秘めている場所です。
次のステップはこれらの惑星をもっと詳しく観察し、ひとつひとつ生命の存在を探していくこと。さらに、より素早く太陽系外惑星を発見する方法が、どんどん見つかっていくことも期待されます。
Image: Chester Harman via PhysOrg
Ria Misra - Gizmodo US[原文]
(Haruka Mukai)