『お盆玉』が急速に拡大 命名者はお年玉用のぽち袋などを製造・販売するマルアイ
2016年08月12日 07時20分 週刊朝日
2016年08月12日 07時20分 週刊朝日
2016年08月11日 16時00分 週刊朝日
今年は初めて関連商品を集めた特設コーナーをつくった。「お盆玉で夏のコミュニケーション」「新習慣!夏休みのおこづかいは『お盆玉』で」といった宣伝文句が、売り場の存在感を高めている。
「昨年から他メーカーが『夏のぽち袋』などの商品名で追随する動きがあり、専門の売り場をつくることができるようになりました。お盆の直前の需要が高く、本格的な商戦はこれから。認知度も年々高まっていますし、昨年より売れるのではと期待しています」(東急ハンズ渋谷店販売促進担当)
売り場を観察していると、こんな声が聞こえた。
「お盆玉って……。どこまでタカれば気が済むのって感じよね」
66歳の女性だった。同世代の友人と「暑中見舞い」のはがきを買いに来たら、お盆玉の特設コーナーが目についたという。
「孫にお小遣い? 毎月あげてますよ。近所に住む娘夫婦は共働き。帰宅が遅いから、平日は私が孫の世話をしています。自分の子がやっと巣立ったかと思えば、次は孫の世話ですよ」
毎月お小遣いを渡しているなら、お盆玉は必要ないですよね?
「……。でも、こんなもの(お盆玉袋)があるのなら、8月のお小遣いはこれに入れてあげようかしら」
ブツブツ言いながら、友人ともどもお盆玉袋を買ってフロアを後にした。すごい商品力である。
東京駅前の中央郵便局の売り場でも、お客に声をかけてみた。京都府在住の女性(66)。昨年から小学生の孫3人にお盆玉を渡しているという。