『お盆玉』が急速に拡大 命名者はお年玉用のぽち袋などを製造・販売するマルアイ

『お盆玉』が急速に拡大 命名者はお年玉用のぽち袋などを製造・販売するマルアイ

記事まとめ

  • 急速に拡大する『お盆玉』は、お年玉用のぽち袋などを製造・販売するマルアイが命名
  • 日本郵便が2014年、全国2万の郵便局の店頭に商品を設置し一気に認知度が高まった
  • 親世代を中心に「余計な文化を増やすなっての!!」との声が続々と上がっている

賛否両論の“お盆玉” 仕掛け人をプンプンしながら探してみた!

今年は初めて関連商品を集めた特設コーナーをつくった。「お盆玉で夏のコミュニケーション」「新習慣!夏休みのおこづかいは『お盆玉』で」といった宣伝文句が、売り場の存在感を高めている。

「昨年から他メーカーが『夏のぽち袋』などの商品名で追随する動きがあり、専門の売り場をつくることができるようになりました。お盆の直前の需要が高く、本格的な商戦はこれから。認知度も年々高まっていますし、昨年より売れるのではと期待しています」(東急ハンズ渋谷店販売促進担当)

 売り場を観察していると、こんな声が聞こえた。

「お盆玉って……。どこまでタカれば気が済むのって感じよね」

 66歳の女性だった。同世代の友人と「暑中見舞い」のはがきを買いに来たら、お盆玉の特設コーナーが目についたという。

「孫にお小遣い? 毎月あげてますよ。近所に住む娘夫婦は共働き。帰宅が遅いから、平日は私が孫の世話をしています。自分の子がやっと巣立ったかと思えば、次は孫の世話ですよ」

 毎月お小遣いを渡しているなら、お盆玉は必要ないですよね?

「……。でも、こんなもの(お盆玉袋)があるのなら、8月のお小遣いはこれに入れてあげようかしら」

 ブツブツ言いながら、友人ともどもお盆玉袋を買ってフロアを後にした。すごい商品力である。

 東京駅前の中央郵便局の売り場でも、お客に声をかけてみた。京都府在住の女性(66)。昨年から小学生の孫3人にお盆玉を渡しているという。

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