悠奈とアセリアの初詣
悠奈「遅いなぁ、アセリアさん・・・」
なにやっているんだろう、そんなことを悠奈は考えていた。今日は管理局アセリアさんと一緒に初詣行く予定なの
だ。
アセリア「すまん、色々と準備してたら遅くなった」今日は初詣ということでアセリアは近くの着物屋さんで着付けをし
てもらってたらしい。
白を主体とした生地に華の模様のが入った着物で赤色の帯をしてる。
悠奈は思わずその姿に釘付けになった。
「明けましておめでとうございます新年もよろしくお願いします」
「此方こそ宜しくな、悠奈」
そして近くの神社に向かって歩いている最中にふと悠奈は意識が上の空になった。
「ん?そんなにボーっとしてどうした?」
「い、いえ、なんでもないです」
まさか着物姿のアセリアさんが綺麗で見とれていたなんて絶対に言えない。悠奈はそう心の中で呟いた。
そして二人はまた神社に向かって歩いた。
神社につくなりアセリアは向こうの方を指さした。
「あれは何だ?」
「あれは絵馬ですよ」
「絵馬?」
「願い事とかを書く木の板だよ、これに書くと願い事が叶うって言われているんだ」
「へぇ~、悠奈は物知りなんだな」
「アセリアさんは絵馬に何書くんですか?」
「わからん、そもそも書くって決めてねーし」
そんなことを言いながら色々なところを回って結局お願い事をすることに決まった。
「アセリアさんは何をお願いするの?」
「なんだろうなぁ・・・」
「アセリアさん、私はね。こういう戦いがなくなってみんなが笑顔で暮らせるそんな未来とアセリアさんともっと仲良く
なりたいですそれが私の願い事です。」
そう言って悠奈は賽銭箱にお金を入れてお願い事をした。
そして、個人的に悠奈は同じようなことを絵馬にも書き込んだ。どうやらお願い効果が2倍になると考えているらしい。
次に、神社のとなりにある売り場で巫女さんにお金を渡しながら悠奈はくじ箱の中に手を入れた。
結果は凶だった
「浮かない表情してるな、どうした?」アセリアが聞いてきた。
悠奈は何も言わずに俯いていた・・・
元旦という世間ではおめでたい日だが悠奈はそういう日だから余計に悲しみが大きくなった。
ふと、振袖が掴まれた、アセリアがギュっと掴んでいた。
「今日が一番悪いならこれからは段々良くなっていくってことだろ、日本の文化はそんなに詳しくないがそんなことで
落ち込んでいたらさっきの願い事は中々叶えられないぞ」
「・・・」
「良く・・・なる?」
「ああ、良くなる。っていうかむしろこれから良くしてくんだろ。私たち二人で良くしていくんだよ、二人で少しずつ良くし
ていけばいいじゃないか。
だけど、私たち二人だけじゃなくて悠奈のクラスメイトや管理局の人間みんなで頑張ればそれが中吉にだって、大吉
にだってなれるに決まってる。そういうことだからいつまでも落ち込んでいないで前を向いて行けよ。」
そういうアセリアに悠奈は何も言うことができなかった。その代り悠奈はアセリアの手を強く握り返した。
そうだ私はこの戦いを終わらせてエデンを笑顔にするんだ。誰もが笑っていられる世界にするんだ。どんな苦しい悲
しみや痛みだって皆と一緒に乗り越えるんだ。
そうやって顔を上げた悠奈の目には確かな揺るぎない信念が宿っていた。
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