はやぶさ2が向かう小惑星を撮影 川崎の科学館、天体望遠鏡で

 小惑星りゅうぐう(中央の点)。りゅうぐうが止まっているように3枚の画像を合成、周りの星は流れて見える(かわさき宙と緑の科学館提供)

 探査機「はやぶさ2」が向かっている小惑星「りゅうぐう」の姿を天体望遠鏡で撮影することに、川崎市の「かわさき宙と緑の科学館」が10日までに成功した。

 りゅうぐうは、地球と火星の間の軌道を回る直径約900メートルのほぼ球形の小惑星。通常は大型望遠鏡でないと見えないほど暗いが、7〜8月は地球に近づいて18等級ほどとわずかに明るさを増し、専門家にとっては観察の好機とされている。

 同館天文担当の佐藤幹哉さんは4日夜、りゅうぐうを狙って撮影。3枚の画像を重ね合わせると、周りの恒星が筋のように流れる中、りゅうぐうが点となって浮かび上がった。

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