未来に告ぐ
容易く夢を見せてはならない
希望と親友面してはいけない
祈りを配下にしてはならない
可能と不可能を同等に扱わなければならない
誰にでも訪れる顔をしてはならない
処刑者に未来はあるか
未来が科学を導くのではない
科学が未来を切り開くのだ
昇る太陽を味方につけてはならない
太陽には帰るところがある
人はそれを沈むと呼んでいる
未来は過去を持つが
起こった責任は持たない
全能の神には未来は必要ない
すべてを知り、すべてを持っているからだ
だが
人間に未来は必要だ
生きてゆくためには信じるものがなくてはならないからだ
未来に告ぐ
人間の純粋を利用してはならない