イオンは来年2月にスーパー事業の人事制度を改め、転勤のない「地域社員」が店長や部長に昇進できるようにする。転勤を伴う社員との間に生じていた給与格差も基本的になくす。地域に精通した有能な人材をつなぎとめ、販売力を強化するねらいだ。
イオンは前身のジャスコ時代から、働く地域を特定して転勤しない正社員「地域社員」の採用枠を設けてきた。地域社員には転勤がない代わりに給与を抑え、昇進も課長までにとどめる制限をつけている。
スーパー事業では、地域密着型で高いノウハウを持った社員を育てることが重要になる。例えば生鮮品の仕入れ担当は、地域の消費傾向や地元の生鮮市場の特色に通じていることが不可欠だ。そのため、地域社員の制限を撤廃して賃金体系も見直すことにした。
セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂も地域限定社員を採用しているが、昇進制限は設けていないという。(和気真也)
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