「事件を起こした芸人が復帰したが、釈然としないのは、「10年間の謹慎という十分な社会的制裁を受けている」と番組内でたびたびテロップ表記されたことだ。これは、局側や番組側の勝手な解釈だ。視聴率稼ぎに利用するのでなく、ワイド番組などでの謝罪が先ではないか。過剰な演出をして、まるで悲劇のヒーロー的な扱いをしていたのもどうかと思う」という、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)を批判する声もあれば、「平日昼の情報番組で、司会者が他の出演者を呼び捨てにするときがある。夏休みに入り、この時間帯であっても子どもが視聴する可能性がある。言葉遣いには気を付けてほしい」という、子どもたちはもう夏休みなんだなと、季節を感じさせる微笑ましいご意見もあった今月の「視聴者から寄せられた意見」。今後もいろんなご意見を、いろんな意味で楽しみにしたい。
一つ気がかりなのが、「ホラー小説が原作のドラマをゴールデンタイムに放送していたが、死体の描写がリアルで、見ていられなかった。子どもも一緒に見ている時間帯であり、事前に配慮を求めるテロップを流すか、時間帯を変えて放送できなかったのだろうか」というご意見。これと同様のご意見が多かったようで、「委員長コメント」を出す騒ぎとなっている。
おそらく内藤了のホラー小説を原作とした、波瑠主演の『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(フジテレビ系)のことと思われるが、放送初回は2時間スペシャルで視聴率9.6%(ビデオリサーチ調べ)とフジテレビ放送のドラマとしてはかなり健闘している。SNSなどで視聴者の感想を追っても好評を博しているようなので、頑張ってほしいものだ。
なお、前評判どおりのエロスで紳士たちを騒がせた『魔装学園H×H』(AT-X、TOKYO-MXほか)が怒られていないかチェックしてみたが、とりあえず無事なようであった。一安心である。