BPO公式サイトより。
放送における言論・表現の自由を確保しつつ、視聴者の基本的人権を擁護するため、放送への苦情や放送倫理の問題に対応する、第三者の機関・BPO(放送倫理・番組向上機構)。そのBPOが「2016年7月に視聴者から寄せられた意見」を公式サイトで公開した。
「情報番組で、ポケモンGOをこぞって取り上げていた。日本で配信される前から、海外では事故が多発している。内閣府が注意喚起するほどの事態なのに、リポーターが『ここにもいます』などと喜んでいた。わざわざやって見せる必要はない。テレビでこのように紹介することは、アプリの利用を煽っているも同然だ」。
絶対にあるだろうと期待していたら、本当にあった『ポケモンGO』に関するご意見。むしろ内容をちゃんと理解しないまま、とりあえず『ポケモンGO』を叩いとけ、という一方的な報道も多かった気がするのだが……。
「スマートフォンを使用するゲームに関するニュースで“歩きスマホ”は危険だと注意喚起していたが、番組スタッフが街中で同ゲームをしているシーンでは“歩きスマホ”をしていた。これでは注意喚起に説得力がなくなる。これを子どもが見たら、「大人がやっているから大丈夫だ」と思いかねない」。
『ポケモンGO』関連と思われる意見は、もう一件あった。“歩きスマホ”はたしかに危険だし、傍若無人に闊歩するTVスタッフの歩きスマホはより危険だろう。注意したいものだ。
今回多かったのは、参院選、都知事選と注目を集めた2つの選挙に関する放送についてのご意見。特に、「都知事選の候補者3人が討論していたが、他にも候補者が複数名いるのにもかかわらず、特定の人物のみを番組に登場させていることに疑問を感じた。報道は平等に行うべきである。どのテレビ局でもこのような傾向があるため、早急に改善していただきたい」といったご意見には賛成したい。マック赤坂氏とか後藤輝樹氏とか、もっとしゃべっているところを見たかった。