3人が溺れて死亡 北海道・石狩の2海岸で
バーベキュー4人のうち2人の行方分からず溺れた可能性も
11日午後1時55分ごろ、北海道石狩市弁天町の石狩浜海水浴場に来ていた男性から「2人ぐらいが溺れているようだ」と消防に通報があった。道警札幌北署や小樽海上保安部、石狩消防署などが男性2人を救助したが、いずれも死亡が確認された。海岸には4人分の荷物が残され、海上保安部などは他に2人が溺れた可能性があるとみて捜索している。
札幌北署などによると、現場は海水浴場から北東に約1キロ離れた石狩川河口近くで遊泳区域外の砂浜海岸。2人の男性は海岸から約30メートル沖(水深約1メートル)で見つかった。10代後半から20代前半とみられ、同署が身元の確認を進めている。
付近の浜辺にはバーベキューセットやビールなどの空き缶、4人分の椅子が残され、男性4人の免許証や学生証も見つかった。また、近くにいた人が男性らが4人でいる姿を目撃していたという。
石狩浜海水浴場を運営する石狩観光協会によると、11日は朝方は波がほとんどなく、午後も比較的穏やかだった。近くに住む女性(72)は「この海岸は遊泳は禁止されているが、海水浴場に比べて混雑しないので若者や家族連れがバーベキューをしているのをよく見かける」と話した。
この日は朝から好天で石狩市の最高気温は27.7度。近くの海水浴場には日中、多くの人が繰り出していた。
また、この現場から約5キロ南西の石狩市新港東4の三線浜では家族と海水浴に来ていた札幌市北区拓北4の1、会社員、小沢真人さん(44)が溺れ、搬送先の病院で死亡が確認された。【安達恒太郎、高野玲央奈】