カイロ=翁長忠雄
2016年8月11日23時20分
内戦が続くリビアの暫定政府を支援する部隊は10日、中部シルトで過激派組織「イスラム国」(IS)が拠点としていた国際会議場を制圧した。部隊の報道担当者が明らかにした。シルトの当局者はAP通信に、「シルトの70%が解放された」と述べた。
イラク・シリアに次ぐ拠点としてリビアに勢力を伸ばしてきたISにとって、本拠としてきたシルトでの後退は大打撃となる。
リビアでは国連の仲介で東西に分かれていた政治勢力が昨年12月、統一政府の樹立に合意。西部ミスラタの民兵組織などが暫定状態の統一政府を支援して、5月からシルト奪還作戦を始めた。暫定政府の要請で米軍が8月に入って対IS空爆を開始し、地上の部隊を支援していた。
ただ、シルト郊外はISが押さえており、地雷やスナイパーからの狙撃があるため完全解放にはなお時間がかかる見通しだ。(カイロ=翁長忠雄)
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朝日新聞国際報道部
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