体操

男子個人総合決勝

8月11日(木) 4時0分スタート
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【速報終了】内村が逆転で金メダル、2連覇達成!

順位選手名国名得点
1 金メダル 内村航平
日本
92.365
2 銀メダル オレグ・ベルニャエフ
ウクライナ
92.266
3 銅メダル マックス・ウィットロック
イギリス
90.641
11 加藤凌平
日本
88.590

詳細

内村、大逆転で2大会連続の金メダル

五輪連覇を決めガッツポーズする内村【Getty Images】 五輪連覇を決めガッツポーズする内村【Getty Images】

体操男子の個人総合決勝が日本時間11日に開催され、内村航平加藤凌平(ともにコナミスポーツ)が出場。内村が6種目合計92.365点で、ロンドン五輪に続き2大会連続の金メダルを獲得した。加藤は88.590点で11位となった。

 

内村加藤ともに第1班でゆかからのスタート。内村はゆかでトップとなる15.766点で幸先の良いスタートを切るが、海外勢にリードを許す。すると、5種目目の平行棒ではオレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)が16.100点の高得点をマークし、最後の鉄棒を残してトップのベルニャエフと内村の差は0.901点差となった。

 

しかし、5番目に試技を行った内村が、完璧な演技を見せ15.800点を記録。残すベルニャエフの演技を待った。ベルニャエフの鉄棒もミスなく演技を終えたが、着地でやや跳ねてしまう。ベルニャエフの得点が表示されると14.800点。内村が0.099点差で逆転した。

 

内村はこれでロンドン五輪に続き2大会連続での個人総合制覇となった。

 

■予選結果

[詳細]男子個人総合 予選

第1種目はゆか

順位選手名国名得点
1 内村航平
日本
15.766
2 加藤凌平
日本
15.266
第1ローテーション、内村のゆかの演技【写真:ロイター/アフロ】 第1ローテーション、内村のゆかの演技【写真:ロイター/アフロ】

体操個人総合に出場する24選手が入場。内村加藤は、共にゆかスタートの組に入る。

 

内村航平のゆか。

C+E難度の技からスタート。着地でやや後ろに跳ねたが問題なく技を決める。その後も確実に演技を続け、最後の3回ひねりもピッタリ着地を止め、安定した演技を見せた。

Dスコア(演技の価値点)6.900点、Eスコア(演技実施の完成度)が8.866点、合計15.766点で演技を終えた。

 

加藤凌平のゆか。

最初2回のジャンプは技も着地も決めたが、3つ目の技で着地の際、やや体が崩れた。その後は問題なく演技を続け、最後の後方3回ひねりもしっかりと着地を決める。

Dスコアが6.700点、Eスコアが8.566点、合計15.266点で演技を終えた。

 

第1ローテーションを終え、内村が2位、加藤が3位。

第2種目はあん馬

順位選手名国名得点
4T 内村航平
日本
14.900
4T 加藤凌平
日本
14.900
第2ローテーション、加藤のあん馬の演技【Getty Images】 第2ローテーション、加藤のあん馬の演技【Getty Images】

内村は3番手、加藤は5番手で試技を行う。

 

内村航平のあん馬。

序盤から美しい回転を続け、ノーミスの演技。最後まで流れに乗って着地も決めた。

Dスコアが6.200点、Eスコアが8.700点、合計14.900点で演技を終えた。

 

加藤凌平のあん馬。

最初の倒立の後、ややあん馬に触れたところもあったが、その後の回転ではミスなく演技を続け、着地もしっかり決めた。

Dスコアが6.400点、Eスコアが8.500点、合計14.900点で演技を終えた。

 

第2ローテーションを終え、内村が30.666点で首位に立ち、加藤は30.166点で4位に入る。

第3種目はつり輪

順位選手名国名得点
4T 内村航平
日本
14.733
12 加藤凌平
日本
14.566
第3ローテーション、内村のつり輪の着地【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】 第3ローテーション、内村のつり輪の着地【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

内村は2番手、加藤は4番手で試技を行う。

 

内村航平のつり輪。

序盤の力技もしっかり決め、水平に止めるところもしっかり決める。最後の着地もピッタリ止めてフィニッシュ。内村は演技後に笑顔を見せる。

Dスコアが6.200点、Eスコアが8.533点、合計14.733点で演技を終えた。

 

加藤凌平のつり輪。

最初の倒立でやや足が上がらないところもあったが、しっかり伸ばしきる。倒立からフィニッシュにつなぎ、着地も小さく前に跳ねる程度でとどめる。

Dスコアが6.200点、Eスコアが8.366点、合計14.566点で演技を終えた。

 

第3ローテーションを終え、内村が45.399点で3位に後退。加藤は44.732点で4位につける。

第4種目は跳馬

順位選手名国名得点
1 内村航平
日本
15.566
8 加藤凌平
日本
15.058
第4ローテーション、内村の跳馬の演技【Getty Images】 第4ローテーション、内村の跳馬の演技【Getty Images】

内村は1番手、加藤は3番手で試技を行う。

 

内村航平の跳馬。

最高難易度の技、リ・シャオペンに挑戦。しっかりと回転を決め、着地も軽く跳ねる程度で止める。

Dスコアが6.200点、Eスコアが9.366点、合計15.566点で演技を終えた。

 

加藤凌平の跳馬。

ロペスに挑戦すると、着地はやや左に一歩出てしまうが、しっかり演技をまとめた。

Dスコアが6.000点、Eスコアが9.058点、合計15.058点で演技を終えた。

 

第4ローテーションを終え、内村が60.965点で2位。トップのベルニャエフ(ウクライナ)とは0.401点差。加藤は59.790点で4位のまま。

第5種目は平行棒

順位選手名国名得点
7 内村航平
日本
15.600
16T 加藤凌平
日本
14.900
第5ローテーション、加藤の平行棒の演技【Getty Images】 第5ローテーション、加藤の平行棒の演技【Getty Images】

内村は6番手、加藤は2番手で試技を行う。

 

トップに立つベルニャエフの平行棒。

Dスコアが7.100点、Eスコアが9.000点、合計16.100点で演技を終えた。

 

加藤凌平の平行棒。

序盤からD難度の技をしっかり決めていったが、最後の着地で後ろに数歩バランスを崩してしまう。

Dスコアが6.600点、Eスコアが8.300点、合計14.900点で演技を終えた。

 

内村航平の平行棒。

序盤からきれいな逆立ちを見せ、とび技も高さのある演技を見せる。最後の着地は一歩前に跳ねてしまった。

Dスコアが6.800点、Eスコアが8.800点、合計15.600点で演技を終えた。

 

第5ローテーションを終え、内村が76.565点で2位のまま。トップのベルニャエフとは0.901点差。加藤は74.690点で7位。メダル圏内の3位とは0.751点差となっている。

最終種目は鉄棒

順位選手名国名得点
1 内村航平
日本
15.800
19 加藤凌平
日本
13.900
第6ローテーション、内村の鉄棒の演技【Getty Images】 第6ローテーション、内村の鉄棒の演技【Getty Images】

加藤は1番手、内村は5番手で試技を行う。

 

加藤凌平の鉄棒。

最初のカッシーナをしっかり成功させると、トカチェフ、コールマンと離れ技を成功させる。しかし次の離れ技のアドラーで落下してしまう。それでも最後まで演技を続け、着地はピッタリ止める。

Dスコアが6.500点、Eスコアが7.400点、合計13.900点で終えた。

 

内村航平の鉄棒。

最初のコバチ、次のカッシーナと離れ技を成功させる。次のコールマンも成功させ、最後の着地はピッタリと決める。

Dスコアが7.100点、Eスコアが8.700点、合計15.800点で演技を終え、最終の演技者の結果を待つ。

 

トップに立つベルニャエフの鉄棒。

ミスなく離れ技を成功させ、着地も軽く前に飛ぶ程度で止める。

Dスコアが6.500点、Eスコアが8.300点、合計14.800点で演技を終えた。

 

全種目を終え、内村が92.365点で逆転の金メダル。五輪2連覇を達成した。加藤は最後の鉄棒で大きく順位を落とし、88.590点で11位。入賞を逃した。