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【スポーツ】

[大学サッカー]関東勢が4強独占

2016年8月11日 紙面から

早大−日体大 前半、早大GK後藤(左端)らに競り勝ち先制ゴールを決める日体大の平川(右端)=大阪市のヤンマーフィールド長居で(武藤健一撮影)

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◇総理大臣杯サッカー準々決勝 日体大3−0早大

 大学サッカーの第40回総理大臣杯全日本トーナメントは10日、大阪市のヤンマースタジアム長居などで準々決勝を行い、関東代表4校が19大会ぶりにベスト4を独占した。日体大(関東第6)は早大(同2)に3−0で勝ち、1997年以来の4強入り。また、順大(同8)はびわこ成蹊スポーツ大(関西第4)を1−0で下し、18大会ぶりのベスト4。また、初出場で関東王者の桐蔭横浜大は0−0からのPK戦を6−5で制して立命大(関西第3)を破り、明大(関東第3)は3−0で大体大(関西第2)を下して2年連続で4強に進出。12日の準決勝は日体大−順大、桐蔭横浜大−明大となった。

 前半36分の先制弾が引き金となり、日体大が快勝した。千金ゴールを決めたのは186センチの長身を誇るFW平川元樹(2年・札幌U−18)だ。DF高野遼(4年・横浜Mユース)が左から上げたクロスボールをヘディングシュート。いったんは相手GKに阻まれたが、こぼれ球を拾ったMF渡辺龍(2年・FC東京U−18)からの再クロスをもう一度頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。

 平川は試合後、「最初のシュートのときに高さで競り勝てていたので、(いいボールが)また来ればいけると思っていました。ゴールが決まった瞬間、喜びが爆発しました」と胸を張った。3戦目にして、自身にとっての大会初得点。「1戦目も2戦目もスタメンで使ってもらっていたのに、ゴールがありませんでした。それを気にしていたので、今日こそはやってやろうと考えていたんです」と、してやったりといった表情で話した。

 今大会の日体大は3戦で1失点と守備陣の奮闘も目立つ。「ディフェンスが安定しているだけに、攻撃陣としては、自分たちもやらなくちゃいけないと刺激になっています」と平川。「今は点がやっと取れた安心感や自分の点でチームを勝利に導くことができたうれしさがあります」と話し、笑みを浮かべた。

 ベスト4まで来たが、平川は先のことは考えない。

 「高3のときのことなんですけど、(日本)クラブユース選手権(U−18)でいい流れで準決勝まで勝ち進んだのに、そこで浮足立ったような感じになって、0−3で負けてしまったからです」

 過去の苦い完敗を教訓とし、一戦必勝の思いでセミファイナルに臨む。「チャレンジャー精神を忘れないようにして戦って、日体旋風を巻き起こしたいです」と、チームにとって初となる決勝進出をまずは誓った。 (関孝伸)

 

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