ついこの間まで設置していたアンカー広告と全画面広告を外しちゃいましたよってお話しと、それに付随する「広告とユーザビリティのジレンマ解消」について考えてみました。
※ユーザビリティ主眼に書く予定だったけど、思った以上に専門的だったから、掘り下げるのを止めました。ちょっと今の僕には難しいことが多くって。
アンカー広告と全画面広告って?
スマホ画面の下端に表示される横帯の広告がアンカー広告。
全画面にババンと表示されるのが全画面広告です。
この2つを設置していたのですけども、外しました。PCではなく、スマホです。なぜ外したかというと、収益が乏しいから。
本当はユーザビリティを損ねる云々と美しい理由を述べたいところなのですけど、僕もマネタイズブロガーの端くれですから、ブログを運営する上では収益は大きなモチベーションです。それが鳴かず飛ばずとあれば、やはり外さざるを得ない。
収益が乏しすぎる
具体的数値はアドセンス規約上公開できないのですが、他の広告と比較しても、この2つの広告は本当に収益が上がらない。ブロガーの中には「アンカー良いよ!全画面は単価高いよ!」など自分は成功していることを示唆する人も少なからずいるのですけどね。うちは全然だめ。
「うちは」というあたりがミソなのかなと。というのも、アドセンス広告ってサイトによって収益が上がる配置が違うのですよね。当然、広告の種類によってもそうです。僕のサイトのようにアンカー広告や全画面広告で収益がまったく上がらないサイトもあれば、バリバリ成果を出すところもある。
だもんで、今回外した広告については、僕のサイトにとっては有効な施策だと考えています。ってか、そもそも収益にならんのに貼っておく理由はないのですよね。最初は良くても、あとからどんどん単価を下げていく多くのASPに見切りをつけるのと一緒ですね、サイト内の掲示場所は、管理人にとっては安くないのです。
ジレンマ
「ユーザビリティ」という横文字よりも解りやすく言えば、「使いやすさ」ですよね。ユーザーが訪れた際にいきなり全画面に広告がポップしたり、スワイプしてたらアンカー広告を間違って踏んづける。使いやすさを損ねていますよね、これは完全に。
ただ、矛盾は生じるのです。ユーザーが使いやすい環境を目指すという志と、収益を得ようという気持ち。これは技術的にも相反するものですから、どうしても今回のような相撲を取らざるを得ない。おこがましい言い方をさせてもらうなら「ジレンマ」でしょう。
- アンカー広告と全画面広告は収益が上がらない
- おまけに邪魔ときたもんだ
- だから外す
これは僕の中の優先順位が如実に表れた行動だと思います。お金など2の次で、ユーザーの使いやすさを第一に考えるのなら、そもそも
広告は貼らない
という結論に至るはず。ですが、これではブログを継続するモチベーションが上がらない。結果的に、ブログの休止や引退に至ってしまう。少なくとも僕の中ではお金というのは優先順位が低くはない、だからこのような考えに至るのでしょう。
それでも考える
お金が大事とはいえど、お金が全てではありません。0か1か、ではなく、そこには比率が存在します。例えば、全体を10とすると
収益6:情報発信3:趣味1
などですね。だから、たとえアドセンスを1枚ぺろりと貼ったサイトがあったとして、「ここは銭ゲバの俗世にまみれた人間が管理運営している」というのは極端な見方だと思うのですよね。ここについては賛否両論ですので、あまり突っ込みませんけれども。
先ほどの比率で考えれば情報発信3や趣味1の範囲で、管理人は使いやすさというものを考えるのだと思います。僕もそうです。今回、外した2つの広告について理由に先だったのは収益ですが、その陰ではサイトをいかに使いやすくするかという点に思いを馳せているのです。
で、色々と考えてみたのですよ。収益と使いやすさの両立って、なんだろうなって。
ネイティブ広告
広告にも最近は色々あって、記事内に溶け込むようなものもある。これをネイティブ広告というそうです。僕のサイトにも貼っています、PCサイドバーとスマホのヘッダ下からしばらく続くあれですね。
どうやって溶け込んでいるのか具体的に申すと、自サイト関連記事の中にさりげなく広告が入っているのです。もちろん広告タグはついていますけどね。これってあざといイメージがありますが、実はものすごく画期的なのですよ。
広告が広告として独立していないので、凄く自然なのです。スマホ画面だとサイトに訪れて大画面広告がまず最初にドンと表示されれば辟易してしまうものですが、ネイティブだと関連記事があって「ああ、こういうコンテンツがあるんだな」って、ユーザーが思ってくれる。これだけでも全然イメージが変わってくるのです。
気持ちの問題だけじゃないですよ、具体的には書けませんが、クリック率は驚くほどに優秀です。サイトにどぎつい広告カラーを出さずに、収益すら上げてしまうなんて、多くの管理人が理想として描いた形に限りなく近いのではないでしょうか。
残念ながら、現在はAdsenseにおいてこのネイティブ広告形態はβ版であります。一定のトラフィックやコンテンツ量がなければ、サイトに設置することすら許されない。ですが、この広告形態は必ず覚えておいてください。いつかあなたのサイトが成長した時に、大きな力となってくれるでしょう。「関連コンテンツ」で調べればノウハウが得られます。
サイト内の整備
スマホのヘッダ下に設置していたMENUを思い切って外し、訪問者がサイト内に興味のあるコンテンツへ素早く辿りつけるように、検索ユニットを設置しました。
こんな感じですね。
従来のメニューバーは自己紹介などおすすめのコンテンツへ動線を作っていましたが、それよりもサイト訪問者がワードで自分に興味のある記事を探せたほうが便利かなと考えたのですよね。なんせ950記事を超えているので、カテゴリを提示するだけでは事足りないのかなと。
ほかにも、TOPへ戻れるボタンを設置するだとか、ユーザーが一番知りたい情報へ素早くアクセスできるようにするなど、やれることはたくさんあります。今回は、僕が最近行った具体的な変更を一例として挙げさせていただきました。
結論
広告は貼りたい、なぜなら収益を獲得したいから。だけど、お金のことだけじゃなく、ユーザーの使いやすさというものにも施行を巡らせて、良いサイトを作りたい。
であれば、目立たない広告やサイト内の利便性向上を図ることでそれらを両立させることを考えてはどうかと思うのです。
今回は具体的に「邪魔な広告を外したこと」と「目立たない広告を導入すること」、「サイト内を整備すること」について述べました。サイト内整備については、本当に一歩を踏み出したに過ぎない段階で、これからも頭を捻りながら考えていく必要があるでしょう。
今まではひたすら記事を書き連ねて、広告も紋切型で使いやすさなど念頭に置かずにブログを運営してきました。アドセンスなんて、1日いくらの収益が上がるかしか考えていなかった(笑)
しかし、次のステップへ進むためには、現在のサイトの利便性向上や広告設置について試行錯誤を繰り返していかねばならないのだろうなぁと。何となく感じております。