08月10日 19時55分
天気予報や年齢などの情報を入力するだけで熱中症になるリスクを予測できるシステムの実用化に、名古屋工業大学の研究グループが取り組んでいます。
これは名古屋市昭和区にある名古屋工業大学の平田晃正教授らの研究グループが取り組んでいます。
平田教授らはスーパーコンピュータを使い、65歳の高齢者と22歳の成人、そして、3歳の子どもが30度をこえる日中に道路を歩くケースなど、さまざまな条件のもとで、それぞれの体温や汗の量がどうなるか調べました。
そして、その結果をもとに年齢によって外出する場所や天気予報などを入力することで熱中症になるリスクを予測するシステムをつくりました。
例えば、11日正午から午後1時までの間、名古屋市内の舗装道路を3歳のこどもが歩くと、約50分で熱中症のリスクが高まるということです。
グループでは、こうした研究成果を踏まえ、一般の人向けにインターネットなどを使って年齢や外出する場所、活動する内容などを入力するだけで、水分補給のタイミングなど、熱中症を防ぐための対策を知らせるシステムの実用化を急ぎたいとしています。
平田教授は「熱中症は防げるといわれていますが現実にはなかなか減らない。客観的にリスクを知ることができるシステムがあれば対策の一助になると考え作成した。
早く一般向けシステムを完成させたい」と話していました。
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