今週のお題「映画の夏」
というわけで今年の夏映画といえばシン・ゴジラ、観てきましたよー。
もうね、我々おっさんの年代といえば特撮と共に育ったと言っても過言ではないのですよ。その中でもゴジラと言えば特別枠扱いのタイトル。しかも邦画としては12年ぶりの復活、総監督が庵野秀明ときたら期待するなという方が無理ってもんです。
まあ、庵野監督の今までの実写映画はどうだったかというと「うーん…」という感じだったのも確かですけど。
そんな期待半分、不安半分で観に行った感想。控えめに言って最高でした。
ネタバレなしでストーリーを語る
怪獣映画というよりは「巨大生物がやってきたら、その時日本政府はどうするのか」という政治ドキュメンタリー・災害シミュレーション映画という感じになっています。
人間サイドの話しは徹底的にリアリティを追求しているのに対し、ゴジラはとにかく想定外、やりたい放題の怪物。特に放射能火炎の描き方は歴代のゴジラと比べても異様なものとなっています。破壊力は今まででナンバーワンじゃないかな。
圧倒的な破壊力を持つゴジラに対して、後手後手に回りながらも確実に歩を進めていく日本。
最終決戦、ついに現実が虚構を凌駕する事態に陥ります。最高&最高にすごいものを見せてもらった、という感じ。
そして終焉。決して事態が収束しているわけではない、これから半永久的にゴジラを受け入れて生きていかなければならない日本。
この辺りは東日本大震災、原発事故を経て生きる現代の日本に通じるものがあります。
…うーん、結構ネタバレしてるなぁ。
すべての映像製作者は観るべき
こちらのCGメイキング画像は必見。「え、そこもCGだったの!?」という驚きがいっぱいです。こんなの見せられたらまた映画館に行きたくなっちゃうよ。すべての映像制作者はヘビーローテーションすべきです。これ見逃したらこんな映画日本では十数年レベルでつくられないんじゃないかと思うくらい。
CGWORLD (シージーワールド) 2016年 09月号 vol.217 (特集:映画『シン・ゴジラ』、3DCGで描くアニメ背景)
- 出版社/メーカー: ボーンデジタル
- 発売日: 2016/08/10
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
映像に関してもうちょっと言うと、GoProやiPhoneで撮影されたカットがいくつかあるそうです。GoProは比較的わかりやすい(ヘリの内部とか戦車とか)ですが、iPhoneでの撮影カットは正直わからなかったなあ。
初代ゴジラも観ておくべき
現在、Huluで過去のゴジラ映画28作品が配信されています。「何、28作品!?多すぎィ!」と思うかもしれませんが、とりあえず最初の「ゴジラ」(1954)だけは必ず観ることをおすすめします。戦争が終わってわずか9年目で作られた第一作、核の脅威が現在とは比較にならないくらい日本に影を落としていた時代の話。白黒の映像はカラー以上に「凄み」を感じさせてくれます。
というわけでシン・ゴジラ観てきたよ、という記事でした。
正直ネタバレ含めば書きたいことはものすごくあるんですが、ありすぎてまとまりそうにないというジレンマ。少し落ち着いて、ブルーレイが出たらまた書こうかな。ではでは、またー。
P.S. 石原さとみの英語が酷いという記事を良く見かけるけど、あれよく聞いていると日本語もけっこう舌っ足らずなのでセーフ。
- アーティスト: 鷺巣詩郎
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2016/07/30
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (17件) を見る
- 作者: カラー、東宝,庵野秀明
- 出版社/メーカー: グラウンドワークス
- 発売日: 2016/09/20
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログ (14件) を見る