真海喬生
2016年8月10日22時56分
大手生命保険4社の2016年4~6月期決算が10日出そろい、本業のもうけにあたる基礎利益は4社そろって減益となった。資産の2割前後を運用する外国債券から得られる利益が、円高で大きく目減りした。
最も基礎利益が多かったのは日本生命で、昨年買収した三井生命の利益が上積みされ、前年同期比1・5%減の1435億円だった。次いで明治安田生命が869億円(前年同期比24・8%減)、第一生命593億円(同63・0%減)、住友生命427億円(同49・5%減)。今年6月末の円相場は1ドル=103円台で、昨年より20円近く円高が進んだことが影響した。
今年2月から導入された日本銀行のマイナス金利政策で市場金利全体が低下、運用自体が難しくなっているほか、商品の利回りを確保することができずに値上げや販売停止が相次いだことで、2社は売上高にあたる保険料等収入が減った。(真海喬生)
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