やっと一区切りついたので、思ったことや考えたこと(考えさせられたこと)をまとめておこうかなと思い、今この記事を書いています。
具体的な時期は書きませんが、3組2交替の交替勤務で現場実習に参加しました。
業界の種類に限らずメーカーだと技術系(研究開発・開発・生産技術 etc)はもちろんのこと、
事務系(経理・営業・法務 etc)の新入社員も現場実習が必須になっている企業が多いようです。
自分は半導体業界ですので、実習内容としては12時間ひたすら製造装置を見守ってトラブルが起きたらその対応を行うというものでした。
最近の半導体工場って超高度に自動化されていまして、クリーンルーム内が超絶無機質な感じになっているんですよね。
基本的に停電や地震でも起こらない限り、24時間365日フル稼働です。耳を澄ませば聞こえてくるのは機械の動作音と、時折鳴り響くアラーム音のみ。
と、就職活動で工場を見学させてもらった時に思ったのですが、装置がトラブルを起こすと自力で復旧することはないため、
人間が現場で直接対応するしかないのです。ですので、現場(クリーンルーム内)には24時間装置を監視している人たちがいます。
人間にはそれぞれ個性や相性がありますから、自分と合う人や合わない人がいて当たり前ですよね。
現場の方は基本的に高校を卒業してすぐ就職した人が多いです。というかほぼ全員がそうです。
高校を卒業してすぐ工場という狭い世界にぶち込まれ、何十年もずっと働いていると、
という勘違いを生んでしまうのかわかりませんが、とにかく語気が強い方の多いこと多いこと(もちろん全員が全員そうではありません)。
特に夜勤のシフトは怒号のオンパレードです。耳を澄まさなくても事務所のあちこちから怒鳴り声が聞こえてきます。
まあ怒号だけなら別にいいのですが、仕事のできない人を執拗に責め立てている人を見かけた時は、46789488回ほど「辞めようかな・・・」と考えちゃいましたね。
え?君何甘えたこと言ってるの?仕事をしていくうえでそんな考えは甘えでしかないだろって?
すいません。ずっと甘えた世界で生きてきたゆとりなんです許してください。理不尽な怒鳴られ方をするとどうしても萎縮してしまいます。
怒鳴られる→萎縮する→ミスをする→怒鳴られる→萎縮する→ミスをする→・・・
(´Д`)
これが働いてお金をもらうということか・・・と思い知らされました。
家族の前で一切仕事の愚痴を言わず、嫌な顔ひとつ見せなかった父親マジスゲエとつくづく思います。
上記の書き方だと、現場で働く方たちのことを悪く言っているようにしか受け取れませんが、
もちろん中には素晴らしく尊敬できる方もたくさんいらっしゃいますし、この人達がいなければ事業が立ち行かなくなってしまうのは事実です。
高校を卒業してすぐに就職して、交替勤務で何十年も働き続ける。家族との予定も合わせづらいだろうに。
自分にはこんな生き方は絶対にできないし、この点に関しては心の底から尊敬しています。
結果的に1日も休まずに実習を終えることができたのは、終わりが見えていたからです。
もし、実習期間が設定されておらず、無期限だったとしたら即辞めていたと思います。
みんなが帰宅する時間に出勤する劣等感 is Very Majide YABAI.
幸い上司には恵まれていますが、会社という組織の中で仕事を進めていくうえで、自分が苦手なタイプの人と一緒に仕事をしなければいけない時は必ずやってくると思います。
その時にどれだけ上手く立ち回れるか。社会人として大事なスキルの一つはそこなんじゃないかなと思います。
実習も終わりかけの頃、「お前はもうすぐ終わりでいいな。俺たちは定年までずっと交替勤務だぜ。」と言われ、言葉に詰まってしまうことがありました。