毎月の収入から貯蓄にまわす金額はいくら? これからどのようにして資産運用していけばよい?

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他の人は一体いくら貯蓄をしているのでしょうか? もし、みなさんの家計より世間のみなさんが多くの貯蓄を当たり前のようにしていたら焦りますよね。実態はどうでしょうか。

■毎月の収入から貯蓄にまわす金額の平均は?
gooが実施するgooランキングの中の「毎月の収入から貯蓄にまわす金額平均ランキング」(http://ranking.goo.ne.jp/ranking/category/007/savings/)によると、貯蓄額のランキングは次のとおりです。

・1位:3万〜5万円未満
・2位:貯蓄にはまわしていない
・3位:1万〜2万円未満
・4位:2万〜3万円未満
・5位:5万〜10万円未満
・6位:5000〜1万円未満
・7位:5000円未満
・8位:10万〜20万円未満
・9位:20万〜30万円未満
・10位:30万円以上

1位は3万〜5万円でした。次いで「貯蓄にまわしていない」、つまりゼロが続きます。1位と2位のポイントの差は僅差ですが、家計の中身としては大違いです。

貯蓄をしていても5000円未満という人も7位にランクインしています。がんばって貯蓄額を増やしたいところです。8位から10位までの毎月6桁の貯蓄額というのは凄いですね! これらは1カ月間の貯蓄額ですが、同じペースで30年間貯蓄を続けるとしたら、次のように大きな違いが出ます。

●毎月の貯蓄を30年間続けたら(金利ゼロとして計算)
・毎月5000円の貯蓄なら→30年後は180万円
・毎月3万円の貯蓄なら→30年後は1080万円
・毎月5万円の貯蓄なら→30年後は1800万円
・毎月10万円の貯蓄なら→30年後は3600万円

月単位で見ると数万円のお金でも、長期間では大きな金額になります。しかし、ただ貯めるだけではあまり効率的ではありません。超低金利が続く預貯金だけでなく、様々な金融商品も活用することで、どれだけの違いが出てくるか見てみましょう。

■ちょっとした心がけで着実に財産を作れる!
お金を蓄えていくにしても、ちょっとしたことを意識するかしないかで結果は大きく変わります。意識するといっても難しいことではありません、次の3つを意識してみてください。

●1.何のために、という「目的」を明確にする
目的が定まれば、いくらのお金が必要で、そのためにはいくらのお金を積立や投資で用意すればいいのかがわかります。目的は一つだけである必要はありません、小さな目的、大きな目的などたくさんあってもよいです。

●2.いつまでに、という「時間」、つまりお金を育てる期間を明確にする
同じ金額でも、1年で準備しようとする場合と10年かけて準備する場合とでは、毎月の貯蓄額も活用する金融商品も変わります。例えば300万円貯める場合で、その期間を1年間とすると、毎月25万円の貯蓄が必要です。ほとんどの人がそれはムリなのであきらめることになります。あきらめてしまうとその後ずっと貯まらないので、結果はゼロです。

準備する期間が5年間ある場合なら、毎年の貯蓄額は60万円、毎月は5万円貯めていけばよい計算です。それならできると思う人もいるでしょう。10年間の期間があれば毎年30万円、毎月に換算すると2万5000円ずつ蓄えていけば300万円が貯まります。これなら、多くの人が実現できそうな金額でしょう。

●3.ゴールまでの時間に適した金融商品へお金を振り分ける
漠然となんとなく貯蓄するより、明確なゴール(目的)があれば、進む方向性がつかめます。そして「時間」がわかればゴールまでの距離がわかります。時間管理をしながら、預貯金以外の金融商品も活用することによって、お金の育つ力が効率よくパワーアップします。

お金の振り分け方は以下の通りです。

●短期資金
数年以内に使う予定のお金は、低金利でもいつでも引き出せる預貯金を活用します。

●中期資金
5〜10年間は使う予定がなく、育てることができるお金は、国債や社債などの債券や外国債券型投資信託で、預金より収益性を高めつつ安定性にも配慮しながら育てます。