加西市の中学生28人が10日、「平和バスツアー」で被爆地・広島を訪ねた。被爆者の体験に耳を澄ませ、焼けただれた数々の遺品に見入りながら、戦争の悲惨さ、原爆の残酷さ、平和の大切さと向き合った。

 爆心地そばの平和記念公園は、炎天下に犠牲者を悼む人の長い列ができていた。生徒たちは原爆ドームの前にたたずみ、原爆死没者慰霊碑に手を合わせて静かに目を閉じた。

 1945年8月6日午前8時15分、原爆は一瞬にして広島の街を廃虚に変え、子どもからお年寄りまであらゆる人の命が奪われた。

 6歳のときに被爆した白石多美…

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