審査を迅速化、首相方針…被爆者団体と会談
安倍晋三首相は6日、平和記念式典後の記者会見で、原則6カ月としている原爆症認定の審査を一層迅速化する方針を明らかにした。「高齢化が進む被爆者の状況も踏まえ、さらに迅速な審査に努め、一日も早く認定できるよう努めていく考えだ」と述べた。
記者会見に先立ち、被爆者7団体の代表者と安倍首相が出席する「被爆者代表から要望を聞く会」が広島市内であった。7団体側は政府に対し、核兵器禁止条約の制定に向けた行動や、原爆症認定を含む被爆者援護施策の充実などを求めた。
広島県原爆被害者団体協議会(被団協)の佐久間邦彦理事長は「核保有国の立場に同調するのではなく、非核保有国として禁止条約の早期実現に向け行動してほしい」と訴えた。【山下貴史】