「ピースナイター」始球式は被爆体験伝承者
広島原爆の日の6日夜、プロ野球の広島−巨人戦は「ピースナイター」として開催され、マツダスタジアム(広島市南区)から平和への思いを発信した。始球式は、被爆者の体験を受け継いで証言活動をする広島市の「被爆体験伝承者」の一人、保田麻友さん(31)が務めた。
保田さんは県外からの修学旅行生らに、13歳で被爆した男性の被爆体験を伝えている。始球式を終え、「きょうは広島にとって忘れてはならない日。私がマウンドに立ち、被爆地・広島への関心が高まればと思い、投げた」と話した。
試合前には、カープの選手らが原爆犠牲者を悼んで黙とう。五回終了時には、ジョン・レノンの「イマジン」が流れる中、観客席で緑色の紙を一斉に掲げ、原爆ドームと同じ高さ25メートルの部分のみを赤にして「ピースライン」を作った。【石川将来】