「灯籠流し」冥福と恒久平和祈る
71回目の原爆の日を迎えた6日夜、広島市中区の原爆ドーム前を流れる元安川で、原爆死没者らの冥福と恒久平和を祈る灯籠(とうろう)流しがあった。水面には約8000個の明かりが揺れ、遺族や被爆者らが静かに手を合わせていた。
灯籠には、犠牲者の名前が記されたほか、「戦争をなくそう」「平和でありますように」「みんなが笑顔に」など平和への思いが込められた。
被爆者の岡義子さん(75)=広島県海田町=は「安らかにおねむり下さい」としたためた。広島市内の自宅前で被爆。自宅は倒壊して火事になり、母は下敷きになったまま亡くなった。岡さんは「原爆はなくならないといけんよね。平和な世界になってほしい」と語った。【芝村侑美】