リビアの米領事館襲撃事件 遺族がクリントン氏を提訴

リビアの米領事館襲撃事件 遺族がクリントン氏を提訴
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4年前にリビアでアメリカ領事館が襲撃され、4人が殺害された事件の遺族が、当時、国務長官を務めていた民主党のクリントン氏に責任があるとして裁判所に訴えを起こし、大統領選挙に向けて共和党が追及を強める見通しです。
この事件は2012年9月にリビア東部ベンガジのアメリカ領事館が武装集団に襲撃され、大使など4人が殺害されたものです。
これについて2人の犠牲者の遺族が、事件の責任は当時、国務長官を務めていた民主党のクリントン氏にあるとして、首都ワシントンの連邦地方裁判所に訴えを起こしました。
訴えではクリントン氏が国務長官在任中、私用のメールアドレスを公務に使っていたことから、何者かにハッキングされ、大使などの居場所の情報が漏れて襲撃につながったと主張しています。
これに対し、クリントン氏の報道担当者は「さまざまな捜査が行われたが、クリントン氏が罪に問われるような行為を行った証拠は一切見つかっていない」と反論しました。
この事件をめぐっては先月の共和党の党大会に遺族が出席してクリントン氏を強く批判していました。
共和党やトランプ氏は、11月の大統領選挙に向けてこの事件やメールの問題をめぐって追及を強める見通しで、クリントン氏の選挙戦に影響を与えることも予想されます。