熊本地震 行方不明の大学生か あすも遺体の収容作業
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一連の熊本地震でただ1人行方が分かっていない大学生の捜索が行われている熊本県南阿蘇村で、10日午前、車の運転席付近で遺体が見つかりました。警察などは行方不明の大学生の可能性があるとみていますが収容作業は難航していて、11日も引き続き行うことにしています。
熊本県阿蘇市の大学4年生、大和晃さん(22)は4月16日に地震で崩落した南阿蘇村の阿蘇大橋付近を車で走行していたとみられ、4か月近くがたった今も行方が分かっていません。
警察や消防などは大和さんの車と同じ色の車の一部が見つかった阿蘇大橋の下流でおよそ2か月ぶりに9日から捜索を再開し、10日午前10時すぎ、車の運転席付近で遺体と衣服を見つけました。警察は大和さんの可能性があるとみて収容を急ぐことにしています。
ただ、県などによりますと車は岩などで激しく押しつぶされ、これまでの作業で車体の前の部分が1メートルほど確認できる状態となったものの、そのほかは依然、岩や土砂に埋まり収容作業は難航しているということです。
県や警察などは10日の作業を午後4時ごろに終え、11日も引き続き作業を行うことにしています。
一方、10日も大和さんの父親の卓也さんと母親の忍さんが捜索現場の近くを訪れ、作業の様子を見守っていていました。
警察や消防などは大和さんの車と同じ色の車の一部が見つかった阿蘇大橋の下流でおよそ2か月ぶりに9日から捜索を再開し、10日午前10時すぎ、車の運転席付近で遺体と衣服を見つけました。警察は大和さんの可能性があるとみて収容を急ぐことにしています。
ただ、県などによりますと車は岩などで激しく押しつぶされ、これまでの作業で車体の前の部分が1メートルほど確認できる状態となったものの、そのほかは依然、岩や土砂に埋まり収容作業は難航しているということです。
県や警察などは10日の作業を午後4時ごろに終え、11日も引き続き作業を行うことにしています。
一方、10日も大和さんの父親の卓也さんと母親の忍さんが捜索現場の近くを訪れ、作業の様子を見守っていていました。
母親「もうちょっとで連れて帰るからね」
捜索現場の近くでは、大和さんの父親の卓也さんと母親の忍さんが、作業の様子を見守りました。10日の作業が終わったあとも忍さんは、しばらく座り込んだままで、立ち去るときには、車が見つかっている場所に向かって、「晃、もうちょっとで連れて帰るからね」と大きな声で呼びかけました。
報道各社の取材に応じた卓也さんは、「晃かどうかは、車の中を確認していみないと分からないので、あと一歩で引き上げができないことにもどかしさも感じます。ただ、今までの時間を思えば苦になりませんし、現場では慎重に作業していると思いますので、あとは任せるしかありません」と話していました。
報道各社の取材に応じた卓也さんは、「晃かどうかは、車の中を確認していみないと分からないので、あと一歩で引き上げができないことにもどかしさも感じます。ただ、今までの時間を思えば苦になりませんし、現場では慎重に作業していると思いますので、あとは任せるしかありません」と話していました。