日本、6日連続で中国側に抗議
外務省の金杉憲治アジア大洋州局長は10日、沖縄県・尖閣諸島周辺で中国海警局の公船による接続水域航行や領海侵入が相次いでいるのを受け、中国の郭燕(かく・えん)駐日公使に電話で改めて抗議した。日本政府が中国側に抗議するのは6日連続で、29回目。
第11管区海上保安本部(同県)によると、10日も中国公船10隻が尖閣周辺の接続水域を航行。9日夜には日本の排他的経済水域(EEZ)内で中国公船の乗組員数人が小型艇を横付けしたうえで中国漁船に乗り移った。漁船立ち入りを通じて海域での管轄権行使をアピールする狙いがあるとみられる。
これについて金杉氏は郭氏に「当該海域で中国の漁業に関する管轄権の行使は認めていない」との日本の立場を強く申し入れた。【影山哲也】