【社説】THAADめぐる韓中の対立、北核解決法を探すことで解決を(2)

【社説】THAADめぐる韓中の対立、北核解決法を探すことで解決を(2)

2016年08月08日15時06分
[ⓒ 中央SUNDAY/中央日報日本語版]
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  まず、朴槿恵-習近平国家主席執権初期の「蜜月」によってお互いの状況を誤って判断したことに原因がある。

  習主席が朴大統領の2013年の訪中当時、家族的な昼食会をしながら「一家人(同じ家の人)」という雰囲気を演出すると、韓国は離於島(イオド)問題を韓国側に有利に解決できると考えて中国との海洋境界画定の再開を要求した。同じように中国も習主席が要請する事項を韓国が拒否できないと考えた。お互い行き過ぎた楽観をしたのだ。2014年7月に最初に訪韓した習主席は、スカパロッティ韓米連合司令官のTHAAD配備発言に関連し、韓国がTHAADを受け入れないよう朴大統領に促した。習主席の立場では自らが首脳会談の席でTHAAD問題を公式提起したところであり、簡単に退くことができない状況になった。、その後、中国政府は習主席の意向を貫徹するためにも手段を問わない行動を見せているという分析が出ている。

  問題は中国のこうした態度が、果たして米国とともに世界を率いるG2としての品格を備えているのか疑わせる点にある。中国のTHAAD反対論理が貧弱であるのはもちろん、THAADに反対する韓国人の寄稿を受けたりインタビューして韓国内の葛藤を助長する行為は、周辺国に対する中国の伝統的な扱いである以夷制夷手法を思い出させる。さらに中国が激しく反対する内政干渉のにおいまで漂う。一部では、THAAD葛藤の原因を提供した北朝鮮にまで融和の手を差し伸べているという声も出ている。一言で大国にふさわしくない姿だ。

  THAAD問題で両国は1992年の国交正常化以降、最大の難題にぶつかっている。この問題を解くためには初心に戻って問題の始まりから見直す必要がある。THAAD葛藤の発端は北朝鮮の核開発だ。したがって韓中はTHAADで葛藤するのではなく、その原因を提供した北の核の解決法準備のためにまた話し合わなければいけない。北の核が解決すればTHAADは必要ない。韓中の対立を引き起こすもの自体がなくなるからだ。 (中央SUNDAY第491号)
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