記事詳細
【五輪競泳】
中国とオーストラリアが場外戦 競泳自由形400m「金」のホートンが「銀」の孫楊を「薬物使用者」と罵倒 中国は猛反発
ロシアによる国ぐるみのドーピング不正が、リオデジャネイロ五輪に影を落とす中、競泳男子400メートル自由形で金メダルを獲得したマック・ホートン(オーストラリア)が、2位の2012年ロンドン五輪金メダリスト、孫楊(中国)を「薬物使用者」と呼び、中国のインターネット上で集中砲火を浴びている。
◇
ホートンは競泳男子400メートル自由形予選が終わった後、中国人記者の取材に対し、2014年にドーピング検査で興奮剤トリメタジジンに陽性反応を示し、3か月の出場停止処分を科された過去がある孫楊を「薬物使用者」「詐欺師」と形容した。
決勝レース後の記者会見で、ホートンは当初、「孫楊の泳ぎはとてもよかった。彼がとてもよい成績を出したことに感謝している。彼によってわれわれのレースがさらに貴重なものになった」と友好的な言葉を発していた。
しかし、中国人記者が予選レース後の発言の真意をただしたところ、ホートンは発言を撤回するどころか、「私があのように言ったのは、彼がドーピング検査で陽性だったからだ」と強調した。