若山照彦博士は2014年6月16日に山梨大学で「若山研に居ない筈のマウスが小保方氏から戻って来た」と発表、STAP細胞論文共著者達に「会見」で撤回を呼びかけました。
それについて、後日、解析の解釈に誤りがあった、と認め、自身のHPのでその経緯を公開されました。
自身の誤りを素直に認め、粛々とその事実を公表した事は科学者としても教育者としても賞賛に値する行為でしょう。ジョージ・ワシントンの「桜の枝を折った事を父に正直に話した」という偉人エピソードを思い出しました。これについても、自身の戒めとして記録したいと思います。
http://www.ccn.yamanashi.ac.jp/~twakayama/LSHP/ にて公表されました。
ここからどこに飛べば下のリンクに辿り着くか、全く解りません。
探索心をかき立てられます。これが懐疑心を大切にする科学への第一歩ですね!!
2014年7月22日 付き
http://www.ccn.yamanashi.ac.jp/~twakayama/LSHP/press20140722.pdf
6 月 16 日に山梨大で行った会見内容の一部修正、および Nature に掲載された撤回理由書の訂正について
山梨大学生命環境学部生命工学科 教授 若山照彦
STAP 幹細胞の調査結果について、6 月 16 日に山梨大で会見を行いましたが、その後の 更なる解析によって判明した結果により、内容の一部修正を致します。
1.6 月 16 日の会見では、FLS1~8 (STAP 幹細胞)は第三者機関による遺伝子解析の結 果、CAG-GFP 遺伝子が 15 番染色体上のゲノム配列と隣接していたことから、CAG-GFP 遺伝子は 15 番染色体上に挿入されていると結論付け、発表致しました。また 15 番染色体 に CAG-GFP 遺伝子をもつマウス、及び 129B6F1系統の ES 細胞は FLS1~8 樹立時には若 山研究室に存在しなかったことを発表しました。これらの解析は STAP 論文の記載をもと に FLS 系統は CAG-GFP遺伝子の挿入株であるとの前提にもとづいたものでした。
しかし、その後 15 番染色体 CAG-GFP マウス及び ES 細胞を探す過程で、横浜理研の遠 藤高帆氏より、FLS 系統の CAG-GFP 遺伝子が 15 番染色体上に由来する acrosin 遺伝子の プロモーター配列に隣接していることが指摘されました。更に解析したところ、FLS1~8 は CAG-GFP だけではなく、acrosin-GFP という異なる遺伝子を同一挿入部位に有している らしいとわかってきました。おそらく FLS1~8 の CAG-GFP 遺伝子挿入は acrosin 遺伝子 の配列に挟まれ、さらに別の染色体に挿入されている可能性が示唆されました。現在、 FLS1~8 において CAG-GFP と acrosin-GFP がどの染色体に挿入されているのか、正確な 位置について調査を進めております。
2.会見時には 15 番染色体上に CAG-GFP が存在するマウスは若山研究室では一度も飼育 されたことがないと発表しました。しかし、FLS1~8 が有するレポーターが CAG-GFP で はなく acrosin-GFP; CAG-GFP であるという当初の予想を超えた事態を受けて再調査を行 いました。acrosin-GFP; CAG-GFP を有するマウスは、若山研究室では系統を維持するた めの最小数が飼育されていました。現在、FLS と同じ特徴をもつ細胞の捜索を含め、更な る調査・解析を進めております。
3.会見時に、もう 1 種類の STAP 幹細胞である GLS(Oct-GFP 遺伝子を持つ B6 マウス 由来とされる)は細胞株の 1 番から 13 番まですべてメスの細胞だと報告しました。しかし CDB とともに詳しく精査したところ、GLS すべての細胞株はオスだということがわかりま した。原因は、GLS の Y 染色体は性決定遺伝子SRY を含む Y 染色体の重要な遺伝子群に欠損があり、用いたプライマーでは Y 染色体が存在しないと誤判定されてしまったからで す。
4.Nature に掲載された撤回理由書において、紙版とオンライン版が異なってしまったこ とについて。紙版のゲラ刷りの修正締切日は、遠藤氏からの指摘があった時点で 2 日過ぎ ていたため、急きょ修正をお願いしましたが間に合いませんでした。そのためオンライン版 のみの修正となったのですが、他の修正もあったため、オンライン版の文章はよく理解でき ないものになってしまいました。
下記はゲラ刷り段階のオリジナルの文章です。13 行目のハイライト部分は、Nature 側から の指摘で、本文にないデータなので削除してもいいか、という問いに対して、他の共著者が 削除をお願いしました。そしてこの後に続く文章(The GFP transgene insertion site matches that of the mice and ES cells kept in the Wakayama laboratory (in chromosome 18).)は、主語がここの部分だったことから、本来この文章も削除されるべきでした。
次に私が、遠藤氏の指摘により不確実となった 15 番染色体について削除をお願いし、さ らに、染色体番号が不明となったことから、若山研では飼育されていない、と断定すること も出来なくなり、最後の文章の削除をお願いしました(The origin of the cag-gfp insertion line in chromosome 15 was not from the mice at the Wakayama laboratory, as it was never maintained there.)。その結果、削除し損ねた文章(The GFP・・・)の主語がより わからなくなってしまったのです。
ゲラ刷り段階の文章の(5)だけ抜粋
(5) In the
one group of STAP stem cells (STAP-SCs) was reported as being derived from STAP cells induced from
spleens of F1 hybrids from the cross of mouse lines carrying identical cag-gfp insertions in chromosome 18 in the background of 129/Sv and B6, respectively, and that they were maintained in the Wakayama laboratory. However, further analysis of the eight STAP- SC lines indicates that, while sharing the same 129×B6 F1 [Author: ‘129×B6 F1’ correct here (rather than ‘129B6F1’) and two sentences below?] genetic background, they have a different GFP insertion site in chromosome 15 (under
Letter,
[Author: Is ‘Letter’ correct? This appears to relate to information
in Extended Data Fig. 7 legend of the Article. Please clarify.]
investigation). [Author: ‘have a different GFP insertion site in chromosome 15’ correct, or should this be ‘have different GFP insertion sites in chromosome 15’?]Furthermore, while the mice used for STAP cell induction are homozygous for the GFP transgene, the STAP-SCs are heterozygous.
The
GFP transgene insertion site matches that of the mice and ES cells kept in the Wakayama laboratory (in chromosome 18). Thus, there are inexplicable discrepancies in genetic background and transgene insertion sites between the donor mice and the reported STAP-SCs. The origin of the cag-gfp insertion line in chromosome 15 was not from the mice at the Wakayama laboratory, as it was never maintained there.
コメント
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の下の新着ニュースに「2014年7月22日 6月16日に発表したSTAP論文に関する検証結果の一部訂正と撤回理由書の修正理由について」としてリンクが張ってありますよ
遠藤氏の専門でプライマリーからわかることなのでしょうか?
これどこにあるかわからないGFPをただヤマ勘で場所を決めてPCRで判定する。出なかったらまたヤマ勘で場所を決め判定。これ繰り返して見つけた。本当に勘ですよね。
そしてアクロシンの場所でGFPを見つけた。アクロシンが15番染色体だから、GFPが15番染色体にあると誤解した。
しかし実際にはアクロシンGFPなのでGFPのプロモーター(マウスに挿入されたGFPの部品)自体にアクロシンが設置されていた。(アクロシン自体がGFPの部品の一部だった)
こういう流れですよね。遠藤さんは自分の専門の解析があって間違いを指摘できたのではなく、一般的な知識で指摘できたんですよね。
それを若山さんに伝えたなら,若山さんはアクロシンマウスの存在から自分のマウスかもと考えるはずですが。
記者会見ではアクロシンマウスの存在も明らかにしているのに。
阿塁未央児さんの6月2日のツイートに以下の内容があります。
ど素人なのでよくわからないんですが、
「PCRの原理を知れば知るだけ<天文学的に>あり得ないけれど、若山氏が依頼した放医研のお友達も理研も、偶然に1コピー分しか検出しないようなプライマーを用いていたことになる。」
「NGS解析でAcr-GFPは20~24コピーだった。」という結果と矛盾しているってことなんでしょうか?
http://twilog.org/aruimiouji/nomen-2
この調査の結果、桂報告書には、ACRプロモーターが20コピー入ったACR-GFP遺伝子とCAG-GFP遺伝子が3番染色体に共挿入されているという記載があるのみです。素人ながらacr遺伝子とacr-GFP遺伝子は別物でしょうか。
http://www3.riken.jp/stap/j/c13document5.pdf(4,5p)
素人ながらacr遺伝子とacr-GFP遺伝子は別物でしょうか。
エッ?(°_°)
PCRを調べる限り、CAGGFPの存在を確認することはできるが、どこにあるかなんてどうやって見つけるのでしょうか?そんなの途方にくれるでしょう。どこから手をつければいいのかさえわからない。こんなのPCRだけで無理でしょう。シーケンサーなどがあれば別ですが。シーケンサーする資金はない。
若山さんはPCRで15番染色体と発表した時点で詰んでると思います。
僕の理解では、プロモーターは第三者解析の前に自分で選定しているようです。(残存するマウスから?)。それを第三者と理研に報告したと考えています。
すみません、ちょっとわからないのですが、プロモーターはどのような意味でしょうか?
プライマーという意味でしょうか?
つまり放医研の公式の見解は。
若山博士の持って来た試料を解析した研究者は実在するが、プライバシー保持の為に公表する事は出来ない、でした。
僕の間違いでした。改めて問い直しますと、若山研側でプロモータではなくプライマーを予め選定していたのではないかということです。それを第三者機関と理研に伝えたということです。プロモーターは確かGFPのさきっぽに付いてGFPの働きを促進するモノと聞いていました。
研究費から、解析の謝金を支払っているという事はないのでしょうか?
また、解析者もみなし公務員です。
公共の施設で行ったことならば、公表する義務があります。
プライバシーというなら、若山さんは会見で話されるべきではありませんでした。
Eさん。
ですね。
稀代の嘘つき博士ですね。
これもそのうち明らかにされ歴史に刻まれるでしょう。
税金を食い物にする偽博士達。
デタラメばかり書きなぐって人権を蹂躙したジャーナリスト。
虚偽告発に手を貸した元警察関係者も。
論文に残されたキメラ画像。若山氏の担当。
これは動かし難い事実。
若山研の当時学生さんがSTAP細胞からクローンマウスを作って、ネイチャーの姉妹紙に投稿したということ。
その論文、面白いですよ。
ここのへえさんの書き込みに、「阿塁未央児」さんという方のTwitterが有ったので、拝見したらなんと、私と同じ事を考えておられたようで、その論文が詳しく解説してありました。
是非ご覧になって下さい。
「当時の理研の特許部門の担当者に若山先生から送られたメールの中には、
『若山研のラボのメンバーはスフェアの作製も細胞株化もまあまあできる』
『いつでも再現できる』『ips細胞よりすごいものを作った』などと記されていた。」
「あの日」より
(^^)フフ
>若山研側でプロモータではなくプライマーを予め選定していたのではないかということです。
すみません。「プライマーを予め選定」の意味がよくわかりません。このソースはどこからのものでしょうか?
えりさんが見てくれてるならありがたいです。
GFPがどこに入っているかわからない。
この場合どうやってPCRで場所を探りますか?
まず何から始めますか?
CAGGFPの有無についてはPCR法でわかるのは理解できます。
読んでいけば、誰が書いているか分かりますね。
恥の上塗り二人連れ。
私も分子生物学は素人です。でもちょっと調べてみますね。しばしお待ちください。
下記に第三者機関での解析内容の一覧があります。6月16日記者会見時に配布した資料の1ページです。
その結果を基に山梨大学とCDBで予備検査、第三者機関解析結果の確認をしています。
この第三者機関解析がはたして何の情報もなしに可能だったのどうかが知りたいですね。
http://mainichi.jp/graph/2014/06/16/20140616k0000e040170000c/002.html
笑えますね。
1.で指摘されとるけどこの部分訂正したら?自分のいい加減さを晒しておきたいなら別やけどw
↓
ここからどこに飛べば下のリンクに辿り着くか、全く解りません。
探索心をかき立てられます。これが懐疑心を大切にする科学への第一歩ですね!!
以下にあるように、acrosin遺伝子のプロモータ配列は15番染色体上に由来するもので、FLS1~8はCAG-GFPだけではなく、acrosin-GFPという(CAG-GFPと)異なる遺伝子を同一挿入部位に有しているらしいことがわかってきた。というようにacrosin遺伝子とacrosin-GFP遺伝子は別物であることがなんとなく理解できました。驚かして済みませんでした。そうなれば15番染色体上にacrosin遺伝子のプロモータ配列があることは既知のことと思います。なぜ、それが普通でないことが分かったのかは理解できないままです。
①FLS1~8 (STAP 幹細胞)は第三者機関による遺伝子解析の結 果、CAG-GFP 遺伝子が 15 番染色体上のゲノム配列と隣接していた
②その後 15 番染色体 CAG-GFP マウス及び ES 細胞を探す過程で、横浜理研の遠 藤高帆氏より、FLS 系統の CAG-GFP 遺伝子が 15 番染色体上に由来する acrosin 遺伝子の プロモーター配列に隣接していることが指摘されました。更に解析したところ、FLS1~8 は CAG-GFP だけではなく、acrosin-GFP という異なる遺伝子を同一挿入部位に有している らしいとわかってきました。おそらく FLS1~8 の CAG-GFP 遺伝子挿入は acrosin 遺伝子 の配列に挟まれ、さらに別の染色体に挿入されている可能性が示唆されました。(以下、略)
>GFPがどこに入っているかわからない。
>この場合どうやってPCRで場所を探りますか?
あちこち調べてみてたら、ちょうど、一読者ブログ(http://blog.livedoor.jp/pyridoxal_phosphate/archives/57682248.html)の「感想さん」がヨシオさんの疑問に「3056」で答えられていました。既に見られていたらごめんなさい。
>例えば、ゲノムを制限酵素で断片し環状化して、CAGGFP(既知配列)内部に設計したプライマーから外側に向かってPCRをかければ、CAGGFPに隣接するゲノム配列を増幅し、それをシーケンスすることができます。隣接配列が分かれば、それをマウス全ゲノム配列データ中で配列サーチしてどこの染色体にCAGGFPが挿入されていたのか知ることが出来ます。最初の解析では、この隣接配列に予期しないアクロシンのプロモーター配列が入っていたので、15番染色体のアクロシンが配列サーチでヒットしてしまったのでしょう。
この場合のシーケンスはPCR断片のサンガー法によるシーケンスになるので、1ランあたり1000円もしないのではないでしょうか。いったん隣接配列が分かれば、その内部に片方のプライマーを新たに設計することで、PCRによって挿入の有無を検出できるようになります。このプライマー対の配列を別の場所に教えれば、そこでも挿入の有無を追試できます(若山氏の場合は、理研での確認に相当)。
×一読者ブログ
○一研究者ブログ
>最初の解析では、この隣接配列に予期しないアクロシンのプロモーター配列が入っていたので、15番染色体のアクロシンが配列サーチでヒットしてしまったのでしょう。
なぜ、それを若山氏も第三者機関も気付かずに、生物統計家の遠藤氏だけが気付いたのか。不思議です。
>最初の解析では、この隣接配列に予期しないアクロシンのプロモーター配列が入っていたので、15番染色体のアクロシンが配列サーチでヒットしてしまったのでしょう。
>なぜ、それを若山氏も第三者機関も気付かずに、生物統計家の遠藤氏だけが気付いたのか。不思議です。
遠藤先生は、改革委員会で若山先生の報告を聞いて、stap幹細胞の15番染色体に蛍光タンパク質の遺伝子が入っていたことを知られたんですよね。そして、若山先生にプライマーを送ってもらえるよう依頼したんだと思います。
遠藤先生の専門はNGSデータの解析ではなかったでしたっけ?
>最初の解析では、この隣接配列に予期しないアクロシンのプロモーター配列が入っていたので、15番染色体のアクロシンが配列サーチでヒットしてしまったのでしょう。
後の解析で、正しくは3番染色体にacrosin-GFP遺伝子とCAG-GFP遺伝子が共挿入されていることが判明しました。最初の15番染色体にCAG-GFP遺伝子挿入というのは全くの誤りであったわけです。
よくそれにバイオインフォマティクス(生物統計学)が専門の遠藤氏が気付いたのが不思議だと言いたい訳です。
>最初の15番染色体にCAG-GFP遺伝子挿入というのは全くの誤りであったわけです。
よくそれにバイオインフォマティクス(生物統計学)が専門の遠藤氏が気付いたのが不思議だと言いたい訳です。
アクロシンは15番染色体に存在する遺伝子ですよね。遠藤先生は、stap幹細胞の15番染色体にGFP遺伝子が入っていたことを知ってすぐに若山先生からプライマーを取り寄せたそうですから、その時点で誤認の可能性に気が付いたのではないでしょうか?
『捏造の科学者』P.301によると、遠藤先生は若山先生の解析ミスに対して「GFP遺伝子の周辺の配列を調べていて(アクロシンの配列が見付かれば)、十五番にGFPが挿入されていると誤解することはあると思う」と発言されていたとのことなので、やはり遠藤先生は解析の専門家だと思いますけど。
それと、この解析ミスで若山先生を責める発言をよく目にしますが、誤解を解くためにも同じくP.301から引用します。
「この混乱を理由に若山氏への疑念を持つ人もいたが、解析自体は第三者機関で実施しており、CDBも同じ結果を出していたことから、若山氏が信じきって発表したのも無理はないと思われた。
むしろ、若山氏がSTAP幹細胞の素性を知っていたなら、起こりえないミスだったとも言えよう。」
根拠のない妄想で、えりさん、ごめんなさい。そして、さすがは天下のイヌ・エッチ・ケイ。訂正のあったことは、把握はしていて、放送するのはまずいのではないか、という意見も、内部にはあったかと思うのですが、「構わん、放送しろ」という大きな声にかき消されてしまった。そして、念の入ったことに、後になって、シェーン、カムバック(笑)。
ところで、須田さんの本って、引用する価値のあるものなのですか?
「素人なので」と言いながら、延々と書いてる人って不思議ですね。
須田さんは若山さんを信じてるから、聞いた事は書いてるでしょう。
ただ、大切な事に気付いてない、自分で書いていて疑問に思わないところが、
駄目なんですよ。
それにしてもFEさんもわかりやすい人ですね。
僕の疑念「若山氏は知っていた説」はこうです。
①若山さんはFLSのGFP情報を知っていて、敢えて誤ったプライマー情報を第三者機関に伝えた。
②第三者機関はそのプライマー情報を元にCAG-GFPの挿入染色体を15番と誤判定してしまった。これにより、FLSは若山研由来でないことが確定した。すなわち小保方さんがどこかよりES細胞FLSを調達してきたことになった。
③その後、何らかの事情(理研の全ゲノム解析開始決定)により正しいCAG-GFPの挿入位置を明らかにしなくてはいけなくなった。
④その結果、CAG-GFPはacrosin-GFPと3番染色体に共挿入されていたことが判明した。それは若山研で過去作成された大田ES細胞と同じだった。遠藤氏はここには登場しません。遠藤氏は若山氏や第三者機関と違って専門家ではないからです。
>①若山さんはFLSのGFP情報を知っていて、敢えて誤ったプライマー情報を第三者機関に伝えた。
ごめんなさい。全く根拠のない妄想かと。
>③その後、何らかの事情(理研の全ゲノム解析開始決定)により正しいCAG-GFPの挿入位置を明らかにしなくてはいけなくなった。
>④その結果、CAG-GFPはacrosin-GFPと3番染色体に共挿入されていたことが判明した。それは若山研で過去作成された大田ES細胞と同じだった。遠藤氏はここには登場しません。遠藤氏は若山氏や第三者機関と違って専門家ではないからです。
若山研は、遠藤先生からの連絡や西園先生のツイッター(雌が129で雄がB6なら若山先生が作った核移植ESしか思いつかない)で岡部マウスをの可能性を考えたんですよね。そして、大日向先生が岡部マウスのプライマーを用いてstap幹細胞を調べ、その結果、CAG-GFPはacrosin-GFPと3番染色体に共挿入されていたことが判明したという流れだったと思います。
>遠藤氏は若山氏や第三者機関と違って専門家ではないからです。
意味がよくわかりません。
返信ありがとうございます。
ただ、どなたかも仰ってましたが、何らかのFLSのGFP情報を持たないと、誤判定もなにも判定はできないのではないかという疑念です。プライマーの設計は情報に基づいて行われるはずです。CAG-GFPが18番染色体に挿入されているはずという情報が、15番染色体という誤判定に繋がったというのは本当でしょうか。そこが不思議です。
なぜそう考えるかといいますと、何度もいいますが、専門家ではないはずの遠藤氏がなぜ誤判定に気付いたのかというのがとても不思議だからです。
>CAG-GFPが18番染色体に挿入されているはずという情報が、15番染色体という誤判定に繋がったというのは本当でしょうか。
私には「CAG-GFP遺伝子が18番染色体に挿入されているはずという情報が15番染色体という誤判定に繋がった」という意味がよくわかりません。
CAG-GFP遺伝子が18番染色体に挿入されたマウスから作られたはずのFLSはES細胞という結論ですし「18番染色体」という情報が、もはや解析結果の判定に影響を与えるとは思えないんですけど。
素人の乏しい理解ですけど、Acr-GFP遺伝子にはアクロシンプロモーターという配列がついていたんですよね。そして、この配列は普通なら15番染色体に入ってるAcr遺伝子に付いていますが、この細胞ではAcr-GFP遺伝子は、CAG-GFP遺伝子とくっついて別の染色体に入っていました。解析担当者はCAG-GFP遺伝子の場所を探していたわけですなのに、プロモーターの配列を読んでしまい、Acr遺伝子が元々15番染色体に存在する遺伝子だったため誤認されてしまった、ということですよね?私は特に違和感はないんですけど。。
>何らかのFLSのGFP情報を持たないと、誤判定もなにも判定はできないのではないかという疑念です。
う~ん。どうなんでしょうか?私には特にFLSのGFP情報がなくても、判定可能だと思いますけど、素人にはわかりません。
>何度もいいますが、専門家ではないはずの遠藤氏がなぜ誤判定に気付いたのかというのがとても不思議だからです。
何度も言いますけど、遠藤先生は「専門家」だと思います。
日経サイエンス3月号P.52にもそれを示す記述があります。
「…若山氏も手元のFLSのゲノムすべての配列を解析したいと考えたが、問題は資金と人だった。NGS解析には、1サンプルで数十万円の費用がかかる。それは何とかかき集めるにしても、若山研にはこの分野の専門家はいなかった。
若山氏が遠藤氏に解析を依頼したのは自然な流れだっただろう。」
>CAG-GFPが18番染色体に挿入されているはずという情報が、15番染色体という誤判定に繋がったというのは本当でしょうか。
ごめんなさい。よくよく考えたら、それはあり得ますよね。FLSが18番染色体に挿入されているマウスから作られていた、という情報は当然解析担当者へは伝わっているでしょうし。
18番あたりに狙いを定めてGFP遺伝子を探した?ということはあるのかもしれないです。
でも、遠藤先生が専門家だという意見は変わりませんけど。
これは誰の差し金か。
まあ、分かりますね。
今頃の丹羽論文。
これも誰の差し金か、
分かりますね。
若山擁護者が絶対言わない
「STAPキメラ、ESキメラの映像」提出。
この話のおかしいところは、FLSは若山研由来ではなかったという6月16日の若山第三者機関解析発表を控えて、裏で、第三者機関解析の再調査を行おうとしていることです。おかしいでしょう?何かあるでしょう?しかも再調査を求めてきたのがあの遠藤氏です。彼はNGS解析の専門家でありますが、今回、NGS解析を行った訳ではありません。
僕はこの疑問の答えは、FLSは若山研由来ではなかったという結論が、理研が始めようとしている全ゲノム解析で嘘であることがばれるのを恐れての事と思っています。
>この話のおかしいところは、FLSは若山研由来ではなかったという6月16日の若山第三者機関解析発表を控えて、裏で、第三者機関解析の再調査を行おうとしていることです。おかしいでしょう?何かあるでしょう?しかも再調査を求めてきたのがあの遠藤氏です。
私は全然おかしいと思いませんけど。
遠藤先生が「15番染色体にCAG-GFP遺伝子が挿入」と、西園先生の「雌が129で雄がB6なら若山先生が作った核移植ESしか思いつかない」というツイッターから、アクロシンの可能性を考えることは十分あり得ると思います。
もし、アクロシンが入っているなら、なぜ、stapにはまったく関係のない遺伝子が入っているのか、これを突き止めたいと考えるのは、科学者としては当然の欲求だと思いますけど。
>この疑問の答えは、FLSは若山研由来ではなかったという結論が、理研が始めようとしている全ゲノム解析で嘘であることがばれるのを恐れての事と思っています。
ちょっと、おっしゃっている意味がわからないのですが…。
申し訳ないんですが、上記のようなツイッターがいつあったのか知りません。
いつ、西園先生がアクロシン入り可能性に思い至ったのかも分かりません。しかも6月16日の若山第三者解析会見の以前にです。なぜ、その疑問のあるまま若山第三者解析会見は行われたのでしょうか。僕の抱いているのは、そもそも若山氏はFLSがアクロシン由来であることを知ってたのではないかという疑惑です。
遠藤さんと一緒に解析をして、ネイチャーにも一共に投稿している(却下された) 和光市の理研基幹研究所の中川真一准主任研究員の話が出てきませんね。
どういう人なんでしょう。
Shinichi Nakagawa @ smoltblue 2014年6月10日
刺激によって細胞質を放出し、8番染色体がトリソミーになり、FGF処理によって別のマウスの系統のSNPをゲノムワイドに獲得することがSTAPの本質である。
でも不思議なんですよね。
Twitter拝見していると、論文を書かれているとかないようですし。
一研究者での感想さんの議論をまとめてみました。
①何らかの方法を用いれば、トランスジーンであるCAG-GFP遺伝子が挿入された染色体の番号が特定できる。
②ところが、トランスジーンにacr-GFP遺伝子があれば、acr遺伝子が内在している15番染色体に挿入されているという誤判定が起きる。
③したがって、15番染色体に挿入されていると判定されれば、トランスジーンとしてacr-GFP遺伝子の存在を疑うべきである。
④ところが、若山氏はそれを行っていない。
以上、おかしいでしょう?
ごめんなさい。「46. えり」のコメントはわかりにくいですね。まとめると
・2014/6/11
NHKと日経サイエンス(参考:http://www.nikkei-science.com/wp-content/uploads/2014/06/20140611STAP.pdf)が遠藤先生の8番トリソミーの解析を報じる。
その数時間後、西園先生が「雌が129で雄がB6なら若山先生が作った核移植ESしか思いつかないんだけど」というツイートをする。
・2014/6/12
改革委が遠藤先生&若山先生から解析結果をヒアリング。遠藤先生はこの時に若山先生の報告を聞いて、15番染色体にCAG-GFPが挿入されていることを知り、若山先生にプライマーを送ってもらえるように依頼。
・2014/6/16
若山先生の会見。ここで「僕の研究室のマウスではない」という発言あり。
>なぜ、その疑問のあるまま若山第三者解析会見は行われたのでしょうか。
12日に改革委に解析結果を報告したのですから、早急に会見を開く必要はあったのでは?
>僕の抱いているのは、そもそも若山氏はFLSがアクロシン由来であることを知ってたのではないかという疑惑です
6/16の会見(https://www.youtube.com/watch?v=rxS0mEkm7dM)00:18:30~で、若山先生は「僕の部屋の研究員が129B6F1GFPというES細胞を使っていたことはあったが、小保方さんが研究室に来た時にはその研究員は研究室を出ていて研究室の中にはそのES細胞はなかった。また、129B6F1GFPは岡部先生からいただいたGFPマウスから作られているから、同じバックグラウンドだが、FLSとは全く違うES細胞。」と言われています。
>①何らかの方法を用いれば、トランスジーンであるCAG-GFP遺伝子が挿入された染色体の番号が特定できる。
>②ところが、トランスジーンにacr-GFP遺伝子があれば、acr遺伝子が内在している15番染色体に挿入されているという誤判定が起きる。
>③したがって、15番染色体に挿入されていると判定されれば、トランスジーンとしてacr-GFP遺伝子の存在を疑うべきである。
>④ところが、若山氏はそれを行っていない。
以上、おかしいでしょう?
若山先生にとってAcr-GFPは想定外だったと思います。ご自身は18番染色体にCAG-GFPを挿入している若山マウスしか小保方さんに渡してないんですから。
「③したがって、15番染色体に挿入されていると判定されれば、トランスジーンとしてacr-GFP遺伝子の存在を疑うべきである。」ですが、これって常識なんでしょうか?遠藤先生は西園先生のツイッターからAcr-GFP入りの岡部マウスを想像され、プライマーを取り寄せたのだと思います。若山先生も岡部マウスの可能性を考えられていたかもしれませんが、会見では「同じバックグラウンドだが、FLSとは全く違うES細胞」と言われています。
公開データだけを見て解析を進められた遠藤先生と、実際にstapの実験を自分の手で行われた若山先生との見解に差異があるのは当然だと思います。若山先生は、ずっと小保方さんのデータを正しいと信じられていたのでしょうから。
笹井さんも、小保方さんも信じていた、
「世界の若山さん」 をね。
誰が騙したか、もう分かってますよね。
Sinichi Nakagawa @ smoltblue 2014年6月16日
若山さんの昔のクローン作製の実験も世界で信じてもらえなかったので、そのラボに出向いて実際に実験して再現してみて、信じてもらえた、という話は、軽く流されていましたが、すごいことだと思います。
出来ない事は出来ない。出来ることは出来る。
それをはっきり区別して言うことは、目指すべき姿です。
このラボって、何処の何方でしょう。
その後何方か再現されましたか?
これが科学!
凄いですね、中川真一さん。
返信ありがとうございました。
おかげで、西園先生のツイッターの経緯がよく分かりました。
若山さんと第三者機関は、CAG-GFP遺伝子に絞ってプライマーを設計していたようです。acr-GFP遺伝子の存在は頭になかったということでしょう。acr-GFP遺伝子が存在したので挿入位置に誤判定が生まれてしまいました。ところが、若山研では、以前、acr-GFP入りのES細胞を作成していました。acr-GFP遺伝子が存在する可能性があることは若山氏は知ってるはずなのです。
しかし、結果は、小保方氏から渡されたのは若山研には存在するはずのない細胞(僕のマウスではない)で、小保方氏がどこからからか調達し混入したことが事実上確定するという罪深い結論でした。
そこで、そもそも若山氏がacrosin入りのES細胞であることを知っていたのではないかという疑念がわくのです。
「高精度遺伝子発現解析」は実施せず無料であったと。
結局放医研のお友達だったのですが、この方にも説明責任があると思います。
又この会見で若山氏はすでに、アクロシンGFPを持つ岡部マウスや、大田マウス、大田氏のアクロシンGFPが入ったES細胞について発言しています。
>小保方氏がどこからからか調達し混入したことが事実上確定する
>そもそも若山氏がacrosin入りのES細胞であることを知っていたのではないかという疑念がわくのです。
会見を見直してみました。
須田さんからの「生後一週間のマウスの赤ちゃんの入手」についての質問に対して
・神戸の理研CDB内マウス施設は厳密な管理が行われている。僕の研究室のメンバーは僕のマウス室にしか入れない
・CDBで調べてもらっているが15番染色体にGFPが入っているマウスは今のところ見つかっていない
・マウスを持ち込んではいけないというルールはあるが、ポケットにマウスの赤ちゃんを持ち込んでもそれを見抜くことはできない
・FLSと一致するES細胞は僕の研究室にはない。現在CDBで同じES細胞があるか確認中であることはきいている
須田さんからの「その可能性があるES細胞はすでに見つかっているのでしょうか?」に対して
・それに関してはCDBが発表すること。連絡は取りあっているがCDBのほうで発表されると思う。
https://www.youtube.com/watch?v=rxS0mEkm7dM(10:30くらいから)
この会見をちゃんと見れば「小保方氏がどこからからか調達し混入したことが事実上確定する」とはならないと思うのですけど。
「ポケットにマウスを入れて」ばかりが切り取られてマスコミで報道されたのが問題だったと思います。
パジャマさんがおっしゃるように、若山先生は「acrosin入りのES細胞であることを知っていた」のかもしれませんね。
でも、この会見は若山先生が依頼した第三者機関の解析結果の発表だったわけだし、「FLSと一致するES細胞」についてはCDBのほうで調査され、CDBから発表されるということだったので、若山先生が会見で言及できなくても仕方ないかな、とは思います。
でも、パジャマさんがおっしゃることは理解できます。
×若山先生は「acrosin入りのES細胞であることを知っていた」のかもしれませんね。
○若山先生は「acrosin入りのES細胞である可能性は考えていた」のかもしれませんね。
若山さんが理研CDBから山梨に移られたのは2013年3月でしたね。
マウスの遺伝子の挿入位置が違っていたということを言われていますが、マウスの系統はどうだったのでしょうか。