東武鉄道は22日、東武スカイツリーライン松原団地駅(埼玉県草加市)の名称を2017年春から「獨協大学前」駅に変えると発表した。副駅名には国の名勝に指定されている「草加松原」も加える。市などの要望を受けての変更。文教都市と観光を発信できる駅名で街のイメージアップを図る。
松原団地は都市再生機構(UR)が老朽化に伴う建て替えを順次進めており、新しく建てられたマンションには「コンフォール松原」という名称を使っている。草加市や商工会議所は鉄道駅を代表する新たな周辺施設として独協大学や、14年に国指定の名勝地となった草加松原を選定。東武鉄道に対して駅名の変更を要望していた。
東武鉄道が駅名を変更するのは、2012年に業平橋駅をとうきょうスカイツリー駅に改称して以来で、89年(平成元年)以降では2回目。地元の要望を受けて駅名を変えるのは同社で初めてという。
64年に完成した松原団地は当時、6000戸の住宅があり「東洋最大規模のマンモス団地」と呼ばれた。松原団地駅はその2年前の62年に開業している。