石川田鶴浜中 来年閉校、最後の「集会」 身近な平和 考えて
生徒数の減少のため本年度で閉校となる七尾市高田町の田鶴浜中学校で8日、最後の平和集会があり、全校生徒160人が、平和への思いを受け継いでいく決意をした。(武藤周吉) 平和集会は子どもたち自らの手で平和や戦争を考える同校の毎夏の恒例行事。身近な課題を解決することが平和につながるとして、生徒会は集会のテーマを「いじめを許さない学校づくり」にした。 各クラスの班ごとに分かれると、理想のクラス像や、実現するために求められる具体的な行動を出し合い、紙にまとめた。「相手の嫌がることを言わない」「互いに注意し合う」などクラスごとの目標を全校生徒に向けて発表した。 その後、生徒代表が平和宣言を読み上げ、「戦争がいけないことだと言うのは簡単。話し合いを続け、身近な平和を大切にしたい」と誓った。最後に全校生徒で先の大戦の犠牲者に黙とうをささげ、合唱曲「HEIWAの鐘」を歌い上げた。 生徒会長の土倉早貴さん(15)は集会後、「一人一人の心が少しでも変わるきっかけになればうれしい。中学校はなくなっても、身近な平和を考える心を持ち続けていきたい」と話していた。 田鶴浜中は来年四月、朝日中、御祓(みそぎ)中と統合し、七尾中学校になる。 PR情報
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