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小池都知事、森本会長和解演出 東京五輪仲良く迎えられるか?

会談前に握手する、東京五輪・パラリンピック組織委の森喜朗会長と小池百合子都知事(代表撮影)
会談前に握手する、東京五輪・パラリンピック組織委の森喜朗会長と小池百合子都知事
Photo By 代表撮影

 東京都の小池百合子知事は9日、東京・虎ノ門の2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会のオフィスで同組織委の森喜朗会長と知事就任後初めて会談した。不仲とされる2人だが、笑顔で2ショット撮影に応じるなどして“公開和解”を演出。2020年大会の成功へ向けて連携していくことを強調した。

 ひと足早く会場に入った森氏は報道陣に向かって「お見合いで花嫁を待つ気分」とジョークを飛ばす余裕を見せた。小池氏が姿を見せるとどちらともなく歩み寄って握手。撮影にも応じ、森氏は小池氏に「(表情が)硬いよ。笑って」とうながし、笑顔の2ショット撮影。雪解けのアピールの場となった。

 小池氏はかつて、森氏が会長を務めた自民党森派に所属。08年の自民党総裁選に、小池氏が森氏の意向に反して出馬したことから、関係が悪化したとされる。この日の会談は、東京都サイドから要望して実現した。

 森氏が「こうやって(2人で)お会いするのは何十年ぶりかな」と言うと、小池氏は「私、そんなに生きていませんよ。(国会議員の初)当選から24年です」と苦笑い。友好ムードを見せながらも早速、得意の“失言”をしてしまった森氏は「じゃあ10年ぶりくらいかな」と、和やかな雰囲気を崩さないよう努めた。

 この日の会談は、これまで2人が互いに「知事の下請けでやっているわけじゃない」(森氏)、「無駄って言ったらまた誰かが怒るかも」(小池氏)などと“口撃”し合っていただけに、注目を集めていた。

 一転しての雪解けアピールに、森氏は会談後「別に対立していたわけじゃない。大事なことは一緒に協力して五輪を成功させようということ」と説明。小池氏も「これまでは間接的だったが、直接話ができてよかった。(費用増は)都民に理解してもらえない。縮減に協力していただきたいと話し(森会長から)理解しているという趣旨の発言があった」と、五輪コスト削減のための握手であることを強調した。

 2人が“公開和解”をアピールした狙いについて、政治評論家の浅川博忠氏は「対立するよりも、歩み寄った方が互いのためになると考え、両者とも大人の対応を見せた」と分析。「森氏は2020年大会で政治家として有終の美を飾りたいと考えているのでここでもめるのは得策ではない。小池氏も衝突は大会の準備に影響する。互いの思惑が一致しての和解の演出だろう」。2人が手を握り合ったまま、東京五輪開幕のゴールを迎えられるか注目だ。

[ 2016年8月10日 05:30 ]

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