NYでも祈り 被爆者の話聞き核廃絶を考える集会
広島に原爆が投下された8月6日に合わせて、アメリカのニューヨークでも被爆者の話に耳を傾け、核廃絶や平和を考える集会が開かれました。
この集会は、ニューヨーク在住の仏教の僧侶の呼びかけで開かれたもので、マンハッタン中心部の会場には5日夜、地元の市民やさまざまな宗教の関係者などおよそ300人が集まりました。
参加者たちは、広島に原爆が投下された日本時間の6日午前8時15分に合わせ、平和を願って、鐘を鳴らし原爆の犠牲者を追悼しました。
続いてニューヨーク州在住で、13歳のとき広島で被爆し、母親や祖父母などを亡くしたトミコ・モリモト・ウエストさん(84)が当時を振り返り、「突然強い光が襲って、周りの建物がすべて壊れ、街は火の海になりました。家族を捜して橋を渡ったとき、川に多くの遺体が浮かんでいるのを見ました」と悲惨な体験を話しました。
参加者たちは、ウエストさんの話に耳を傾け、原爆投下直後の広島の様子に思いをはせていました。
参加したアメリカ人女性の1人は、「彼女の体験を次の世代にも伝えていくべきだ。当時、多くの人が亡くなっただけでなく、71年たっても放射線の影響に苦しんでいる人もいることを考えると、核兵器は廃絶しなければならないと思う」と話していました。
参加者たちは、広島に原爆が投下された日本時間の6日午前8時15分に合わせ、平和を願って、鐘を鳴らし原爆の犠牲者を追悼しました。
続いてニューヨーク州在住で、13歳のとき広島で被爆し、母親や祖父母などを亡くしたトミコ・モリモト・ウエストさん(84)が当時を振り返り、「突然強い光が襲って、周りの建物がすべて壊れ、街は火の海になりました。家族を捜して橋を渡ったとき、川に多くの遺体が浮かんでいるのを見ました」と悲惨な体験を話しました。
参加者たちは、ウエストさんの話に耳を傾け、原爆投下直後の広島の様子に思いをはせていました。
参加したアメリカ人女性の1人は、「彼女の体験を次の世代にも伝えていくべきだ。当時、多くの人が亡くなっただけでなく、71年たっても放射線の影響に苦しんでいる人もいることを考えると、核兵器は廃絶しなければならないと思う」と話していました。
退役軍人らが犠牲者に謝罪
「原爆の日」に合わせ、ニューヨークの日本総領事館の前では、核兵器の廃絶を訴えるグループや退役軍人で作る平和団体などが集会を開き、原爆の犠牲者を追悼するとともに、アメリカは謝罪するべきだと訴えました。
ニューヨークの日本総領事館の前で5日、開かれた集会には、およそ50人が集まり、核兵器の廃絶を訴えるグループの代表者が、長崎市出身でニューヨークに住む被爆2世の田口京さんに、花束とともに「アメリカの原爆で命を落とした人々に謝罪を表明します」などと記された手紙を手渡しました。
その後、参加者たちは戦争への反対を訴える歌を合唱し、犠牲者を追悼するとともに、核兵器のない世界の実現を訴えました。
参加した退役軍人の男性は、「原爆を投下したことについて、日本の方々に謝罪したい。オバマ大統領が広島で被爆者に謝罪しなかったことは残念だ」と話していました。
ニューヨークの日本総領事館の前で5日、開かれた集会には、およそ50人が集まり、核兵器の廃絶を訴えるグループの代表者が、長崎市出身でニューヨークに住む被爆2世の田口京さんに、花束とともに「アメリカの原爆で命を落とした人々に謝罪を表明します」などと記された手紙を手渡しました。
その後、参加者たちは戦争への反対を訴える歌を合唱し、犠牲者を追悼するとともに、核兵器のない世界の実現を訴えました。
参加した退役軍人の男性は、「原爆を投下したことについて、日本の方々に謝罪したい。オバマ大統領が広島で被爆者に謝罪しなかったことは残念だ」と話していました。
首都 ワシントンでも追悼式
「原爆の日」に合わせて、アメリカの首都ワシントンでも追悼式が開かれ、日本から招かれた被爆者が、オバマ大統領の広島への訪問を受け、アメリカなどが核保有国の先頭に立って核兵器の廃絶を目指すよう訴えました。
この式典は、アメリカの市民団体の呼びかけで、現地時間の5日夜(日本時間の6日朝)、ワシントンで開かれたもので、30人が参加し、原爆が投下された日本時間の午前8時15分に合わせ、犠牲者に黙とうをささげました。
このあと、広島から招かれた日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会で全国理事を務める箕牧智之さん(74)が、原爆が投下された直後の様子を詳しく説明しました。当時、まだ幼かった箕牧さんは、被爆して無残な姿になった人々を見た当時を振り返り、「怖くて母の後ろから眺めていたのを覚えています」と話し、参加者たちは真剣な表情で聞き入っていました。
そのうえで箕牧さんは、ことしオバマ大統領がアメリカの現職の大統領として初めて広島を訪問したことについて、「歴史的な出来事だ」と述べ、これをきっかけにアメリカなどの核保有国が先頭に立ち、核兵器の廃絶を目指すよう訴えました。
参加したアメリカ人の女性は、「核兵器はあってはならないものです。かねてから核兵器の悲惨さは知っていましたが、きょうのお話でそれを実感することができました」と話していました。
この式典は、アメリカの市民団体の呼びかけで、現地時間の5日夜(日本時間の6日朝)、ワシントンで開かれたもので、30人が参加し、原爆が投下された日本時間の午前8時15分に合わせ、犠牲者に黙とうをささげました。
このあと、広島から招かれた日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会で全国理事を務める箕牧智之さん(74)が、原爆が投下された直後の様子を詳しく説明しました。当時、まだ幼かった箕牧さんは、被爆して無残な姿になった人々を見た当時を振り返り、「怖くて母の後ろから眺めていたのを覚えています」と話し、参加者たちは真剣な表情で聞き入っていました。
そのうえで箕牧さんは、ことしオバマ大統領がアメリカの現職の大統領として初めて広島を訪問したことについて、「歴史的な出来事だ」と述べ、これをきっかけにアメリカなどの核保有国が先頭に立ち、核兵器の廃絶を目指すよう訴えました。
参加したアメリカ人の女性は、「核兵器はあってはならないものです。かねてから核兵器の悲惨さは知っていましたが、きょうのお話でそれを実感することができました」と話していました。