ロシア ドーピング告発の選手「五輪出場諦めず」
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ロシア陸上界の組織的ドーピングを内部告発したロシアの女子選手が、リオデジャネイロオリンピック開幕を翌日に控えた4日、NHKの単独インタビューに応じ、みずからの出場を認めなかったIOC=国際オリンピック委員会の決定を批判するとともに、最後まで出場を諦めない意向を示しました。
陸上女子800メートルの元ロシア代表、ユリア・ステパノワ選手は、ロシアアンチドーピング機構の職員だった夫とともに、2013年からロシア陸上界の組織的ドーピングを告発し続け、現在はアメリカに逃れています。
ステパノワ選手はオリンピック開幕を翌日に控えた4日、NHKの単独インタビューに応じ、IOCが、みずからのオリンピック出場を認めなかったことについて、「予想はしていたが残念だ。特に『自分がロシア代表として出場するのを拒んだ』などと、うその発表をしたことには失望した。内部告発者を支援するのではなく、罰することを示した決定だ」と批判しました。
ステパノワ選手は右足裏のけがを抱えながら現在も練習を続けていて、「オリンピックで走るのは長い間の夢だった。もしIOCの決定が覆ったら、リオデジャネイロで走りたい」と話し、17日に行われる女子800メートル予選への出場を諦めない気持ちを強調しました。
またステパノワ選手の出場を求めるインターネット上の署名がおよそ25万筆に上っていることについて、「驚いているし、信じてくれている人たちに感謝したい。正しいことのために戦っていると実感できるし、告発したことを後悔はしていない」と話しました。
さらに今大会、ロシア選手の出場が条件付きで認められたことについては、「よかった。私は不正なシステムを変えようと戦っていたのであり、選手たちに選択肢はなかった。今回はドーピングなしで準備していると思う」と話しました。
それでも、「組織的ドーピングをなくすためには運営していた人間が代わらなければいけないが、まだ、同じ人たちがスポーツ界で力を握っている」と懸念を示しました。
最後に出場する選手たちに向け、「メダルは結局、単なる金属片にすぎない。それより大事なのは自分自身と競技相手に対して正直でいることだ」と呼びかけました。
ステパノワ選手はオリンピック開幕を翌日に控えた4日、NHKの単独インタビューに応じ、IOCが、みずからのオリンピック出場を認めなかったことについて、「予想はしていたが残念だ。特に『自分がロシア代表として出場するのを拒んだ』などと、うその発表をしたことには失望した。内部告発者を支援するのではなく、罰することを示した決定だ」と批判しました。
ステパノワ選手は右足裏のけがを抱えながら現在も練習を続けていて、「オリンピックで走るのは長い間の夢だった。もしIOCの決定が覆ったら、リオデジャネイロで走りたい」と話し、17日に行われる女子800メートル予選への出場を諦めない気持ちを強調しました。
またステパノワ選手の出場を求めるインターネット上の署名がおよそ25万筆に上っていることについて、「驚いているし、信じてくれている人たちに感謝したい。正しいことのために戦っていると実感できるし、告発したことを後悔はしていない」と話しました。
さらに今大会、ロシア選手の出場が条件付きで認められたことについては、「よかった。私は不正なシステムを変えようと戦っていたのであり、選手たちに選択肢はなかった。今回はドーピングなしで準備していると思う」と話しました。
それでも、「組織的ドーピングをなくすためには運営していた人間が代わらなければいけないが、まだ、同じ人たちがスポーツ界で力を握っている」と懸念を示しました。
最後に出場する選手たちに向け、「メダルは結局、単なる金属片にすぎない。それより大事なのは自分自身と競技相手に対して正直でいることだ」と呼びかけました。