国連の軍縮担当上級代表 世界の核軍縮に危機感
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国連で軍縮問題の責任者を務めるキム・ウォンス(金垣洙)上級代表が、NHKの取材に応じ、世界の核軍縮の現状について核兵器の保有国と非保有国の対立が深まっていると強い危機感を示すとともに、核軍縮の機運を高めるうえで唯一の被爆国である日本の役割に期待を示しました。
国連のキム・ウォンス軍縮担当上級代表は、広島と長崎で開かれる「原爆の日」の式典に出席するのを前に、4日、都内でNHKのインタビューに応じました。
この中でキム上級代表は、「核軍縮の進め方を巡り、核保有国と非保有国の間、さらに保有国の間でも立場の隔たりが広がり、軍縮のペースが鈍って不満も高まっている」と述べ、現状に強い危機感を示しました。
そのうえで、「唯一の被爆国である日本は、核兵器の廃絶を訴える道義的な地位にあるとともに、核兵器を保有する同盟国の立場も理解でき、双方の懸け橋になりうる」として、日本が核兵器の保有国と非保有国の間を取り持ち、核軍縮の機運を高めていくことに期待を示しました。
また、韓国出身のキム上級代表は、北朝鮮の核問題について、「朝鮮半島の緊張緩和や非核化への道筋を見いださなければ、国際社会は苦悩し続けることになる」としたうえで、「北朝鮮に厳しい制裁を科す安全保障理事会の決議を着実に実施することが、北朝鮮に政策転換を迫る唯一の道だ」と述べ、国際社会が結束して北朝鮮に圧力をかける重要性を強調しました。
この中でキム上級代表は、「核軍縮の進め方を巡り、核保有国と非保有国の間、さらに保有国の間でも立場の隔たりが広がり、軍縮のペースが鈍って不満も高まっている」と述べ、現状に強い危機感を示しました。
そのうえで、「唯一の被爆国である日本は、核兵器の廃絶を訴える道義的な地位にあるとともに、核兵器を保有する同盟国の立場も理解でき、双方の懸け橋になりうる」として、日本が核兵器の保有国と非保有国の間を取り持ち、核軍縮の機運を高めていくことに期待を示しました。
また、韓国出身のキム上級代表は、北朝鮮の核問題について、「朝鮮半島の緊張緩和や非核化への道筋を見いださなければ、国際社会は苦悩し続けることになる」としたうえで、「北朝鮮に厳しい制裁を科す安全保障理事会の決議を着実に実施することが、北朝鮮に政策転換を迫る唯一の道だ」と述べ、国際社会が結束して北朝鮮に圧力をかける重要性を強調しました。