チュニジアで新首相指名 治安悪化を防げるか

チュニジアで新首相指名 治安悪化を防げるか
過激派組織IS=イスラミックステートの脅威が増している北アフリカのチュニジアで、新しい首相が指名され、治安の悪化を防げるか手腕を問われることになります。
チュニジアでは去年、日本人を含む外国人観光客が巻き込まれて死亡するなどテロが相次いでいます。こうしたなか、去年2月に就任したシド首相は、相次ぐテロを防げなかったほか、観光客の落ち込みによって停滞した経済の立て直しも図れなかったなどとして、先月末、不信任決議案が議会に提出され可決されました。
これを受けて、カイドセブシ大統領は3日、みずからの出身母体である世俗派政党に所属する地方問題相のシャヘド氏を新しい首相に指名しました。
シャヘド氏は指名後の記者会見で、経済の立て直しや雇用対策のほか、テロとの戦いを最優先課題に掲げました。
ただ、チュニジアではことし3月、隣国リビアで勢力を広げる過激派組織ISが国境を越えて南部の都市を襲撃し、市民ら19人が死亡するなど、ISの脅威がさらに高まっていて、治安の悪化を防げるかシャヘド氏の手腕が問われることになります。