北朝鮮のミサイル発射 日米韓の連携をけん制か

北朝鮮のミサイル発射 日米韓の連携をけん制か
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北朝鮮から3日に発射された中距離弾道ミサイルの「ノドン」とみられる1発が1000キロほど飛んで日本海に落下したことについて、北朝鮮の国営メディアは一切伝えていませんが、北朝鮮に対する制裁強化などで足並みをそろえる日米韓3か国の連携をけん制する狙いがあると見られます。
北朝鮮が3日、西部から発射した中距離弾道ミサイル「ノドン」とみられるミサイルについて、韓国軍とアメリカ軍は発射された2発のうち1発はまもなく爆発したものの、残る1発が東に1000キロほど飛んで日本海に落下したと分析しています。
これについて、北朝鮮の国営メディアは一切伝えていませんが、北朝鮮の政府関係者はNHKの取材に対し、「発射は指導部の決定に従って行われたものだ」と強調したほか、別の関係者は「通常行っているミサイル発射の一環だ」と述べました。
北朝鮮は弾道ミサイルを発射した翌日に、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の立ち会いのもとで発射の実験や訓練を行ったと発表することが多く、今回も国営メディアを通じて4日にも発表し、ミサイル技術を誇示する可能性があります。
北朝鮮はアメリカの最新の迎撃ミサイルシステムの韓国への配備や、韓国で今月行われる米韓合同軍事演習などに強く反発しています。そうしたなか、日本のほぼ全域を射程におさめる「ノドン」とみられるミサイルを発射することで、北朝鮮に対する制裁強化などで足並みをそろえる日米韓3か国の連携をけん制する狙いがあると見られます。