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【サッカー】

藤春をイジって団結 あすスウェーデン戦

2016年8月10日 紙面から

スウェーデン戦に向けた練習を見る手倉森監督=マナウスで(共同)

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 【サルバドル(ブラジル)山本直弘】リオデジャネイロ五輪に出場しているサッカー男子の日本は2−2で引き分けた1次リーグB組コロンビア戦から一夜明けた8日(日本時間9日)、ブラジル北部マナウスで軽めの調整を行った。練習前の円陣では、コロンビア戦でオウンゴール(OG)を献上したオーバーエージ(OA、24歳以上)枠のDF藤春広輝(27)=G大阪=が手倉森監督や年下選手にイジられて笑いが起こるなど、チーム内に本来の明るさが戻った。日本は9日未明、チャーター機で10日(同11日)にスウェーデン戦が行われる同国東部海岸沿いの当地入りした。

 藤春にいつもの笑顔が戻った。練習前の円陣。手倉森監督がOGのミスを犯した後の藤春の姿を「カモシカが鉄砲で撃たれたみたいだった」と絶妙の例えでイジった。沸き起こった笑いにつられて笑みを見せた藤春に向かって、両隣にいた岩波(神戸)と亀川(福岡)の“関西人DFコンビ”が「反省してへんやん」と突っ込みを入れる。円陣は再び笑いに包まれ、重苦しい雰囲気は一掃された。

 中2日の連戦では身体の回復はもちろん、指揮官が「自信を回復させたい」と5失点した初戦のDFラインを据え置いたように、精神面の回復も重要となってくる。試合後、涙に暮れた藤春の心を切り替えさせることも、スウェーデン戦に向けた命題の一つだった。

 1996年アトランタ大会でOGを献上した経験がある秋葉コーチは「俺も経験したことある。気にする必要はない」と声を掛け、左サイドでコンビを組むMF中島(FC東京)も「次は俺にアシストして」と励ました。周囲の優しい気遣いが「何か、うれしかった」と心に染みた。

 本心を言えば、一夜で傷が癒えたわけではない。ただ、「一人だけ暗いとチームの雰囲気も悪くなる。難しいけど、なるべく笑えるように」と悔しさを笑顔で覆い隠し、努めて前を向く。次戦に勝つか引き分ければ、他会場の結果次第で準々決勝進出の可能性が残る。「(OGを)笑い話にできれば」。汚名返上のチャンスは、必ず訪れるはずだ。

 

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