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【プロ野球】

巨人、2回9人攻撃で一挙5点

2016年8月10日 紙面から

巨人−DeNA 2回裏1死一塁、左越えに先制2ランを放ったクルーズ(右から2人目)を迎える阿部(中央)ら巨人ナイン=東京ドームで(北田美和子撮影)

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◇巨人5−2DeNA

 巨人が快勝した。2回にクルーズの2ランと橋本到の2点二塁打、坂本の右前打で5点を先制した。内海は7イニングを2失点で7勝目。マシソン、沢村とつないで逃げ切った。DeNAは序盤の失点が響き、3連勝はならなかった。

 好調の巨人攻撃陣に、心強い助っ人が戻ってきた。2回、戦列を離れていたクルーズが復帰の初スイングでV弾だ。左翼バルコニー席への特大2ラン弾が号砲となり、打線は波状攻撃で5点を奪って快勝。再進撃のスタートを切った。

 「もう100%だ」。左足首を痛めていた大砲がバットで全快を証明した。6月11日に登録を抹消され、約2カ月ぶりの戦列復帰。「リハビリは長かったが、やらなければならないことはやってきた」と一発回答に胸を張った。

 陽気なメキシカンも神経質になっていた。試合前には誰よりも早くベンチに姿を見せ、観客に取り囲まれる東京ドームの風景を懐かしそうに見上げた。「野球を見ることではなく、やることが好きなんだ」。その思いを打席で体現した。

 クルーズの先制パンチが効き、橋本到と坂本にも連続適時打が飛び出した。一気に5点のビッグイニング。広島に逆転サヨナラ負けを喫した次の試合に快勝した高橋監督も「本人にも、チームにも勢いをつける1本」と表情を緩めた。

 大逆襲の輪に加わったクルーズがイタズラっ子の笑みを浮かべる。「メークドラマ? 知らないよ。メキシコの歴史ですら知らないんだから」。今季最多タイの貯金8。コイ追撃の手を緩めることはない。 (井上学)

 

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