2016-08-10
シン・ゴジラで女性性を強調しない登場人物(尾頭課長補佐)が人気に見えるのは、ポリコレ的に大変いいこと…なのかしら?
こんな話。
togetter職人の第一人者たるわたくし、こういうのを創りましてね。
シン・ゴジラ関連イラスト・まんがまとめ - Togetterまとめ http://togetter.com/li/1008882 @togetter_jpさんから
で、今回は珍しく作りっぱなしにせず、けっこう頻繁に更新追加していました。
自分はこういう時、実は欠点でも長所でもあるのだろうけど、あまり恣意的な編集にならないよう、かなり機械的に検索結果を収録することも多い…今回、「主要登場人物の名前+ゴジラ」とかでかなり公平に検索したつもりだ。
しかし、その自由競争の結果、
格差社会が
生まれる……
あからさまに一人のわき役が、異様な人気を持ち始めているんだよ!!!
シンゴジラ2回目観た、市川実日子さん演ずる尾堂良い感じですよね絵 pic.twitter.com/kokzffPF7v
— えすじーけー (@shin_sgk) 2016年8月3日
シンゴジラ大好きマンとして描くのを避けられない尾頭ヒロミちゃんと、安田課長セレクション#シン・ゴジラ #シンゴジラ pic.twitter.com/yiv1kIzJtj
— みずがえ第二形態 (@mizgae03) 2016年8月4日
スーツ姿の尾頭課長補佐の寝顔をひそやかにのぞきこみたい pic.twitter.com/hE9pKrR3gS
— supersilph (@supersilph) 2016年8月5日
@mogera619 #シン・ゴジラ の市川実日子さん(ヒロイン)が良かったぞ
— イチカ (@quaternionxxx) 2016年8月1日
化粧っけなし!モゴモゴ早口!不健康そうな肌!無表情!\(°w°*)カワイイ pic.twitter.com/R5FQtiKuER
しかしだ、ポリコレ的にはたいへんにおよろしい。
そんなに見ているとき注目する登場人物ではなかったから細部は覚えていないが、とにかくジェンダー的には、女性性を強調していないことは間違いない。
ほら、例のこれだ。
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- 作者: 斎藤美奈子
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「ナイチンゲール」は『ナウシカ』である、「キュリー夫人」は『セーラームーン』である、「ヘレン・ケラー」は『もののけ姫』である。
著者からのコメント
紅一点。正しくは、萬緑叢中紅一点。かみくだけば、男の中に女がひとり。戦後生まれの子どもたちにとって、「紅一点」といえばテレビのヒーロードラマがまず思い浮かぶだろう。『秘密戦隊ゴレンジャー』にはモモレンジャー、『ウルトラセブン』のウルトラ警備隊には友里アンヌ隊員。そして、私たちは学んだのである。女の子がすわれる席は、ひとつしか用意されていないんだな、と。そんな「紅一点の女」を中心に、戦後の子どもメディアを彩ったヒロインについて考察してみたのが本書である 。
ヤバコ @yavac0 2012-09-14 21:42:40
『紅一点論』ではアニメで登場する女性を三パターンに分ける。悪女と娘と聖女。時として母が加わる。アニメ史を大雑把に追いかけながら男子向けアニメと女性向けアニメとでどうキャラの立ち位置が変わってきたかを分析してるのが面白い。
しいていうなら「学者」以外の何物でもない(…って、学者をなんだと思ってるのだ)
そういう点では、ステロタイプ的な女性キャラクターから脱却した描かれ方をしているので、この一億総活躍社会、女性が輝く社会的にもたいへんよろしいのです。
そしてそれを観客が支持した!!
ここ重要。
日本のエンターテインメントの需要側も、実にポリコレになってきたじゃありませんか・・・・・・・・・
と
いいたい
ところだが。
いや、さすがに俺でも、今回画像の定点観測していたら、「むしろこういう女性が好みだ!!」的な需要のされかたしているのは分かるよ!!
何かに似ていると言えば「ザワさん」だ。
はじめ、野球部の風景をショート・ストーリーで描く…にしては、野球に関するストーリーがぼわっとしてるな、という話をしたら
野球そのものではなく、野球を男にまじって頑張っている少女がかわいい!、というテーマなのだと人に教えられて(お恥ずかしい話だが、…もうずいぶん前だし、あの当時はまだ珍しかったよね、そんなコンセプト!)「ニッチ過ぎるだろ!!」と思ったのだった。
つまり、かわいい女性を楽しむというコンセプトなら、汗と泥の野球とかは似つかわしくないだろうというステロタイプがあったのだが、うしろそれがいい、という逆転の、斬新な発想があったのだな。当時です当時。
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ああ、検索してみたら、その解説を聞いた最初の反応は「そんな狭いファン層じゃ連載が続くわけないだろ!」とか言ってたよ、
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120601/p2
ステロタイプの偏見って、こわいねェ…
(じゃあ例えば、尾頭課長補佐のような、あーいう女性の日常を「ザワさん」のような感じで描く、数ページのショートストーリー漫画って成立するでしょうか?このへんは編集者界隈にご検討いただきたい(笑))
問題はそれを
ポリコレ的におよろしいと考えるのか
ポリコレ的にはおよろしくないと考えるのか、
なのだろう。
あたくしのtogetterなど遠く及ばない、シンゴジラ関係ではトップクラスのtogetterまとめ
『シン・ゴジラ』は一番作っちゃいけない作品だったのでは - Togetterまとめ http://togetter.com/li/1008104
では、かくいう。
軍事主義的な女性と、学問オタク的な女性と、将来の米大統領候補の女性しか出てこず、つまり「あらかじめ男性化された女性たち」しか出てこず、全体として異様にホモソーシャルな空間であることも気になった。あえてそうしたのかもしれないが、「あえて語らないこと」の政治性がやはりポイントなのだ。
— 杉田俊介 (@sssugita) 2016年8月3日
「スケベ親父が女漁りの末『わしはウーマンリブとか、気の強い子が好きやグヘヘ』と言い出したら、男女平等は前進か」という問いを発していたことがあったのだった。
ここに「ステロタイプ破り」というややこしい話も加わる。
それはここに書いた話ですので省略。
高度に発達した「テンプレ破り」は、ポリコレと区別がつかない(俺は)。女性、民族キャラクターなどを例に…… - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160508/p3
かといって、ここから後退?して、
「やっぱり(物語の)女性(のキャラクター)は、お化粧とか髪型にちゃんと気を使ってくれなきゃ」
「やっぱり、常に微笑みを絶やさないようでなきゃ」
「つかれているときやイライラしているときに、お茶やお水をさっと出してくれる人でなきゃ」
というわけにはいかないと思うので、あります。
このパラドックスは当分につづくと思うのですが、どのように着地していけばいいのでしょうか。
とりあえずtogetter界隈では、分離独立して?単独のまとめができましたよ、と報告しておきます。
【シン・ゴジラ】尾頭ヒロミいいよねという画像まとめ【ネタバレあり】 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/1010249
シン・ゴジラの、アニメぽく描いたらリツコとかマヤぽくなってしまう環境省の姫。#シンゴジラ pic.twitter.com/MbA47RIhYg
— kanimiso933 (@kanimiso933) 2016年7月31日
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