クラウドソーシングを使った翻訳事業を展開するエニドア、ロゼッタが約14億円で買収へ
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クラウドソーシングを使った人力翻訳サービス「Conyac」を運営するエニドア。同社がM&Aによるイグジットを果たしたようだ。翻訳事業を手がけるロゼッタは8月10日、株式取得および簡易株式交換により、エニドアを完全子会社化すると発表した。
ロゼッタはエニドアの発行済み株式1263株のうち633株(議決権ベースで50.12%)を8月15日付けで7億3200円にて取得。残りの630株を株式交換で取得する(エニドア1株に対してロゼッタ311株を割り当てる。合計19万5930株。1株3414円で算定し、6億6891万円)。合計すると約14億円でのM&Aとなる。
ロゼッタはこれまでプロ翻訳者による「翻訳通訳事業」と機械翻訳による「MT事業」、プロ翻訳者と機械翻訳を活動する「GLOZE事業」を展開してきた。エニドアの提供するConyacがこのGLOZE事業とMT事業の間の領域を補完するとしている。なお、エニドア代表取締役の山田尚貴氏ら経営陣は引き続きConyac事業を担当する。以下は山田氏からのコメントだ。
色々な選択肢の中で、両社にとって単体では達成できない規模の拡大ができると思い、今回の件に至りました。やる以上はグローバルのサービスにしていきたいと思っており、ここからが勝負なので頑張ります。これからの自分たちの成長にすごくワクワクしています。
エニドアは2009年2月の設立。スカイライトコンサルティング主催のビジネスプランコンテスト「起業チャレンジ2009」で最優秀賞を受賞し、その賞金をもとに起業した。これまでにサムライインキュベートのほか、スカイライトコンサルティング、ベンチャーユナイテッド(当時はngi groupで、ファンドもngiベンチャーコミュニティ・ファンド2号からの出資)、ANRI、East Ventures、三菱UFJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタルなどから出資を受けている。同社の2016年3月期業績は売上高5億6900万円、営業利益が2億7000万円、経常利益が2億6900万円、純利益が2億2300万円となっている。
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- 概要 anydooR inc. is the company behind the crowdsourced translation service Conyac. The goal of the service is to empower translators by providing them with a tool and platform through which their translate works can be done with more flexibility, and enterprises can penetrate global market by overcoming the language barrier. The company was established in 2009 and its founders launched Conyac three …
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