7人制ラグビー男子 日本初戦でニュージーランドに勝利

7人制ラグビー男子 日本初戦でニュージーランドに勝利
k10010629311_201608100730_201608100845.mp4
リオデジャネイロオリンピックから新たに採用された7人制ラグビーの男子の日本代表は、予選リーグの初戦で強豪のニュージーランドに14対12で競り勝ち、白星スタートをきりました。
7人制ラグビーは、出場12チームが4チームずつ、3つのグループに分かれて予選リーグを戦い、各グループの上位2チームとそれぞれのグループの3位のうち勝ち点が多い2チーム、合わせて8チームが決勝トーナメントに進みます。

日本は、予選リーグの初戦で強豪のニュージーランドと対戦し、前半3分に、後藤輝也選手が先制トライを奪うなど、一時は7点をリードしましたが、その後、追いつかれ、7対7の同点で折り返しました。

後半は、体格やパワーで日本を上回るニュージーランドにリードされましたが、日本は5分に、副島亀里選手が同点のトライを奪ったあと、坂井克行選手がゴールキックも成功させて14対12で競り勝ち、白星スタートをきりました。

「走り勝つラグビー出来た」

7人制ラグビーの男子日本代表は、持ち味のスピードと運動量を生かして選手とボールを常に動かし続ける戦略で接戦に持ち込み大舞台の初戦で優勝候補のニュージーランドを破る快挙を成し遂げました。

キャプテンの桑水流裕策選手は「試合開始早々にトライをとって、流れをつかんで守るという狙いどおりの試合ができた。後半に入ってからは相手の選手が走れていないのが目に見えてわかったので、円陣で『練習を重ねてきた走り勝つラグビーでいこう』とみんなに声をかけた。そのとおりになってよかった」と興奮冷めやらぬ様子で振り返りました。

また、瀬川智広監督は「初戦でも慌てることなく自分たちでイメージしていた接戦に持ち込んだのが勝因だ。試合が連続する7人制ラグビーは大会を通して1試合1試合成長していくことができるのでこの勝利をきっかけに飛躍したい」と話していました。

「すごい瞬間見られて幸せ」

駐在先のサンパウロから家族で応援にきたという日本人の30代の男性は、「感動しました。高校までラグビーをしていたので日本代表の試合を見たくて休暇を取ってきましたが、まさか勝つとは思っていませんでした。すごい瞬間を目の前で見ることができて幸せです」と話しました。また、8歳の長女は、「タックルもすごかったし、逆転して勝ってうれしかった。かっこよかったです」と笑顔で話していました。