いきなりだけど、私、ナショナルジオグラフィックって雑誌好きなの。
写真も恐ろしく素敵なんだけど、取り上げられてる記事も興味深いものばかりで、もう隅から隅まで読んじゃいたくなるようなものばかりよ。
その、ナショジオ6月号に「狙われる人類の遺産」っていう記事があって、エジプトやシリアでの盗掘について書かれてあったわ。
っていうか、この6月号の表紙見ただけで気になってしかたなかったわよ。(よかったら、公式サイトで見てみて!記事も途中までは読めるわ)
エジプトでは、もう古代から盗掘されまくってきたのよね。ツタンカーメンの墓が手付かずで残ってたのは、ほんとよかったと思うわ。だってツタンカーメンのお墓があるのは、王家の谷って呼ばれる墓地みたいなところで、いろんな王様のお墓があるのよ。王家の谷だけじゃなくって、王妃の谷(主に王様の奥方ね)っていうのもあるの。でも、すっからかん。みーんな盗まれちゃったのよ。黄金のマスクみたいなのがいっぱい入ってたはずよね。どこにいっちゃったのかしら?
その盗掘、近年は増えてるらしいの。失業者が収入を得るためにね。重機やダイナマイトでドッカーンと掘ってっちゃうらしいわ。
カイロから南に100Kmくらいのアブシール・エル・メレクってところにある墳墓群がもう穴だらけでボコボコみたい。
ところで、遺跡の 観光地に行くとお土産屋さんがいっぱい並んでるの。そこで、出土品のレプリカみたいな物をいっぱい売ってるわけ。古代の神様を模ったものとか、そういうやつ。お土産にどうかなって見てると、そのうち店屋のおやじが店の奥の方から小汚い像のようなもの持ってくるわけ。で、ちょいワル顔でヒソヒソ話をするように話しかけてくるの。
はいはい。本物って言いたいんでしょ・・・
その時は鼻で笑っちゃったけど、案外、本物だったりして?
エジプトなんて、どこに何が埋まってるかわからないものね。普通に庭を掘ってたら出てきそうじゃない?
そうそう、こんな話聞いたことあるわよ。
ある人が、何か埋まってないかって自分の家の前を掘り出したの。
「ここ掘れワンワンッ!」で大判小判がザックサクじゃないけどね、そんなことを夢見てたんでしょうね。とにかく掘ったのよ。そう、掘って掘って掘りまくったの。
そしたら、どうよ。大判小判どころじゃないわ!
ツタンカーメンも真っ青よ。
掘りすぎちゃって、家が崩れちゃったんだって!!
ま、 何となくわかるわ。やりそうよね、こういうこと。
だって、エジプト人ですもの・・・