参院選沖縄選挙区で自民党の島尻安伊子沖縄・北方相、福島選挙区で岩城光英法相がそれぞれ落選した。自民党は沖縄県で衆参すべての議席を失った。現職の2閣僚が敗れる結果となり、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設問題や、原子力政策などで政府への逆風が強まる可能性がある。
自民党政権で閣僚が落選するのは16年ぶり。落選後も民間人として起用されれば職務を続けることはできるが、島尻氏は10日夜、那覇市内で記者団に「一般論で言えば大臣の職は辞することになる」と述べた。安倍晋三首相は人事について、同日のテレビ朝日番組で「経済対策の策定状況を見ながら与党と相談して決めたい」と述べるにとどめた。
参院選で現職の閣僚が落選するのは2010年の千葉景子法相(当時)以来だ。当時の民主党が野党に転落する結果となった12年衆院選では現職閣僚8人が落選した。