タイムスリップ
SF映画や小説で描かれる「タイムスリップ」。世界には実際にタイムスリップしたとされるタイムトラベラーの実例が数多く存在します。
今回はタイムスリップの実例とその実現の可能性についてご紹介します。
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タイムスリップの意味
タイムスリップとは、「タイムトラベル」とも呼ばれ時の流れを超えて過去や未来に移動する行動や現象を指す言葉です。主にSF映画や小説の題材とされ、現在では超常現象やオカルトの一種とされています。理論的には可能だとされていますが、タイムスリップを実現するには無限大に近いエネルギーが必要とされており現代化学では実現に至っていません。
タイムスリップの実例
現在ではエネルギー問題から不可能だとされているタイムスリップですが、世界では時を超えたとしか思えないような現象が確認されています。ここではタイムスリップだとされている世界の実例をご紹介します。
①ジョン・タイター
ジョン・タイターは2000年にネットの書き込みの形で現れたタイムトラベラーです。日本でも大きな騒ぎになったためご存知の方も多いかと思います。彼は2038年問題を解決するために現代に現れたことを語り、2004年以降の出来事を予言しました。タイターはタイムスリップの方法やタイムマシンについても語り、後者の資料まで残しています。
②ルドルフ・フェンツ
1950年、ニューヨークでルドルフ・フェンツという男性が車にはねられる事故を起こしました。彼は1800年代の時代遅れな服装をしており、1876年の日付が入った手紙と当時の領収書を持っていました。しかし、彼は年寄りではありませんでした。事件を担当した警察官は1876年に29歳で行方不明になった男が存在したことを知り、ふたりは同一人物としか思えないと話したそうです。
③サウス・フォークスブリッジの男
1941年、カナダのサウス・フォークスブリッジで行われた式典の写真にタイムトラベラーと見られる男が映っています。周囲の人々と比べると着ている服装が異常であることから、彼もタイムトラベラーなのではないかといわれています。日本でも有名な写真ですね。
④モントーク空軍基地
モントーク空軍基地はタイムスリップの実験が行われていたといわれている軍の施設です。被験者だった作家のプレストン・B・ニコルズとアル・ビーレックが、この実験により1943年にタイムスリップしたことを証言して注目を浴びることになりました。
⑤チャップリンの携帯女
1928年に公開されたチャップリンの『サーカス』という映画に映り込んでいる通行人の女性が携帯電話で話しているように見えると話題になりました。当然ながら白黒映画だった当時には携帯電話は普及しておらず、この女性はタイムトラベラーではないかといわれています。時代的に存在するはずがない携帯で話す人々は他にもいくつか確認されています。
⑥アンドリュー・カールシン
アンドリュー・カールシンは2003年にインサイダー取引法違反で逮捕されました。彼はたったの800ドルの投資額を2週間ほどで3億5000万ドル以上に増やしてしまったからです。彼は逮捕された際に自分は200年後の未来からタイムスリップしてきたため、あらかじめ株の動きを知ることができたと語ったそうです。
⑦エレノア・ジョーダンとシャーロット・アン・モーバリー
1901年8月、フランスのヴェルサイユ宮殿でエレノア・ジョーダンとシャーロット・アン・モーバリーのふたりはタイムスリップを体験しました。彼女たちによるとふたりはフランス革命時代にタイムスリップして、マリー・アントワネットの姿を見たと証言したそうです。
⑧ロバート・ヴィクター・ゴダード
1935年、ロバート・ヴィクター・ゴダードは以前使われていた飛行場の確認のためエジンバラ上空を飛行していました。現地に着いたゴダードは荒れ果てて家畜の巣になっている飛行場痕を確認しますが、帰り道に豪風雨に見舞われ再度飛行場痕に引き返します。しかし、彼が目撃したのはまるで過去にタイムスリップしたように綺麗な飛行場でした。そこにはいくつかの飛行機が待機しており、整備士たちも盛んに歩き回っていたといいます。
出典:io9
タイムスリップは可能なのか
物理学者のスティーヴン・ホーキング博士は「ワームホール」と呼ばれる宇宙に存在する時間と空間を貫くトンネルを使うことでタイムスリップは実現可能だとしています。このワームホールは時間や場所を超えてふたつの空間をつなぐトンネルであり、これを通過することができれば理論上ではタイムスリップやワープなどの現象を起こすことができるのだといいます。しかし、ワームホールは原子より小さい極小のトンネルでまずは人間や宇宙船が通れる大きさにまで拡大する必要があるそうです。逆にいえばこの問題を解決することができればタイムスリップは可能だということになります。
タイムスリップの問題点
仮にタイムスリップが可能になったでもそれには大きな問題が二つ存在するといいます。ここではタイムスリップの問題点をご紹介します。
タイム・パラドックスの問題
タイム・パラドックスとは、因果律が崩壊することによって発生する矛盾の問題です。新前回には原因の後に結果が生じる法則が存在し、これを因果律と呼びます。ホーキング博士は、この法則が崩れれば必ず何かしらの影響が現れるはずだとしています。因果律が崩壊した際に何が起こるかはわかっておらず、最悪の場合宇宙全体が消滅する可能性すらあるのではないかといわれています。
フィードバックの問題
フィードバックとは、ワームホールを拡大することによってその中に自然放射線が入り込み、そのまま増幅され続けてしまう現象のことです。ホーキング博士によるとフィードバックが起きた場合にはワームホールは破壊されてしまうといいます。
いかがでしたか?SF映画や小説で頻繁に見ることができるタイムスリップですが、理論的には可能だということに驚かせられますね。しかし、最後にも触れたようにタイムスリップには問題や危険性も孕んでいます。進化した未来の科学力が人類にとってのパンドラの箱にならないことを祈ります。
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