1960~80 年代にかけてのレコード全盛期。
日本人の多くが聴き親しんだのは、まるでおもちゃのような、
小さなポータブル・レコード・プレイヤーでした。
市井の人々が音楽を楽しむ機器として、作り捨てのように大量生産され、
時代とともに使い捨てられてきた、時代の徒花のような製品です。
しかし現代の目で見てみると、小さなハコにいろいろな機能
(ラジオ、カセットからエコー、リズム・ボックス、鍵盤まで)を詰め込むことで、
デザイン的にも面白く、フォルムだけでも楽しめるような製品も数多くあります。
オーディオメーカーだけでなく、電気メーカーはもちろん、
おもちゃメーカーや、時には重工業の会社まで、
幅広い業種が手がけた手軽なレコード・プレイヤーには、
高度成長期の日本人のさまざまなアイディアやデザイン性が活かされています。
本展では、日常の音楽風景を彩ったオモシロかわいいプレイヤー約100 点を展示。
持ち主である高円寺・円盤の田口史人氏による解説とともに紹介します。
*展示中のプレイヤーを使用して関連イベントを開催するため、
7 月31 日・8 月13・14 日は、展示数が少なくなります。ご了承ください。