【AFP=時事】大きく膨張した腹部と脚はほとんど骨と皮だけしかないハリマちゃん(1)は、体重を量るために母親のヤグナさんに抱き上げられると、泣き声を上げた──。
【関連写真】仮設避難所の治療施設にできた長蛇の列
ナイジェリア北東部の都市マイドゥグリ(Maiduguri)に到着してからの1週間、ハリマちゃんは重度の栄養失調で治療を受けている。彼女の体重はわずか4.5キロだ。
高カロリー食により、ハリマちゃんの体重は700グラム増えたが、それでも、その体重は健康な新生児より少々大きい程度だ。
病院で母親の膝の上に座るハリマちゃんの顔にはハエがたかっている。下痢の便通によって汚れた床をボランティアが清掃し、ヤグナさんはハリマちゃんのお尻を汚れた布で拭っていた。
ヤグナさんはボルノ(Borno)州マファ(Mafa)地区の村落出身。6人の子どもがいたが、生き残っているのはハリマちゃんだけだ。ヤグナさんは「兵士たちは、私らにとにかく去れと言うだけだった」と話す。ハリマちゃんは「病気になり、食べるものもない」という。
ナイジェリア北東部は過去7年間、イスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)によって引き裂かれてきた。少なくとも2万人が命を落とし、260万人以上が住む家を追われている。
ナイジェリア軍がボコ・ハラムから辺境の一部地域を奪還し、支援組織が立ち入れるようになると、紛争の影響の実態が明らかになってきた。
住居や企業は破壊され、農地の荒廃していた。国連(UN)は、対策を講じなければ、ボルノ州だけで5万人の子どもが餓死する恐れがあると警告している。
また、ニジェール、カメルーン、チャドと国境を接するチャド湖(Lake Chad)の周辺地域では、約920万人が食糧不足の問題に直面している。
ヤグナさんは、ハリマちゃんをマイドゥグリの外れにあるムナ(Muna)の仮設避難所に連れてきた。ここではボコ・ハラムと紛争から逃れてきた約1万6000人が集まっている。
TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画
「悟り」に続く4万8千キロの道
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