私も全文を読みましたが、この程度のものを各局が一斉に特番を組まなければならないほどのものなのかという疑問しかありません。
天皇は憲法上はあくまで象徴に過ぎず、主権在民よりも下位に位置付けられます。
しかし、このような特番が組まれるようでは、主権在民は一体、どこへ行ってしまったのかという状況です。
天皇が生前退位を希望しているから、ご本人の意向に反してまで天皇であり続けれなければならないほど不合理なものはなく、それを自らの言葉で述べられたということであって、その意思が伝われば充分というものです。
それを何だかありがたい経典のごとく崇め奉るような扱いは本末転倒です。
「天皇退位と世論誘導 グリーンに染まる東京都知事選が頭に浮かぶ」
象徴天皇制は未だ国民支配の道具として健在していることを今回の各局の特番は示してくれました。
憲法上では、「国民統合の象徴であって」とあるのに、これでは「国民支配の象徴」になってしまいます。
大日本帝国憲法下の現人神として君臨した昭和天皇とは違うわけで、当然に「ありがたや」などと思う必要性はありません。
堀江貴文氏のこのツイートは私も同感です。
新自由主義的な観点からみれば、天皇の言葉の次の部分は貴重です。
やはり経済を停滞させるものとして無駄にしか見えないでしょう。右翼勢力は日本全体を喪に服させようとしますが、それでは全くもって経済が立ちゆかなくなります。
「更にこれまでの皇室のしきたりとして、天皇の終焉に当たっては、重い殯(もがり)の行事が連日ほぼ2ヶ月にわたって続き、その後喪儀に関連する行事が、1年間続きます。」
もちろん新自由主義的観点に立たなくても無駄でしかないのですが、このようなことを国民全体に押し付けること自体、時代錯誤なのです。
天皇の言葉をありがたいと思えとか、ケチをつけるなんていうのは非国民だという風潮こそきな臭いということを自覚すべきです。
天皇制に対する批判を許さない風潮こそ問題だし、それ以上に天皇の述べた言葉に感激がないという発言に対して過剰に反応することも、私たちは戒めなければならない最たるものです。
今回の特番は、まさに国民を一定の方向に導くためにの天皇の「お言葉」を利用したものであって、政治利用そのものということがよくわかります。
「天皇の声を伝える収録ビデオ 各局が一斉放送という平成の玉音放送 今日は8月15日? 政治利用は許さない」
日本中が一色に染まること自体、危うい状態なのですよ。
それを支配する側から垂れ流される情報をそのまま受け入れるだけでは、情報操作によって操られた時代と全く同じではありませんか。
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